作成者別アーカイブ: 平田 弘幸

新茶の季節

お礼用の新茶当社は来社いただいたお客さんに、「わざわざお越しいただいたお礼」として、お茶を出しています。5月は待ちに待った新茶の季節ですので、このお茶を新茶に変えました。

広島でお茶屋に勤める後輩曰く、

「やはり「今年一番めの新芽」ですから味が濃いというか、爽やかな青みが強いですし、香りもいいです。
また、茶葉自体色も緑が濃く、形も綺麗」

なのだそうで、彼から仕入れた新茶の茶葉をじっくり見ながらいただきました。

「たしかに!香りが強いし、さわやか!」

きっとお客さんにも満足していただけるはず。早く一番目のお客さんが来られないかな?と思うのでした。

専門学校の新入生キャンプで講演

OICでの講演当社にもこの4月に2名新入社員を迎えた専門学校で、この春に入学された新入生を対象にした講演を行いました。入学されて2週間ほどの方々なので、「将来」だとか、「仕事とは」なんてことを申し上げてもピンとは来ないだろうな…と感じたので、「クリエイティブの仕事は楽しいぞ」ということ、「自分の頭だけで考えてはいけない。現場で感じること、経験することが大切なんだよ」ということをお話ししました。

しかし、
普段のプレゼンでお話しする対象は相応に年齢のいった方々ですが、今回はほとんど18歳。いつものオヤジギャグなど通じません。さすがに違った意味での緊張感がありました。

抽象的な話より、できるだけ身近な具体例を挙げながら「お客さんから依頼を受けたクリエイティブってのは、こういうことなんだよ」という方が反応は良かったような気がします。

そのなかで、「おっ!」と思ったのは、話の区切りごとにメモを取る姿勢。
講演のなかで、いくつかに話題を分けてまとめをしたのですが、スライドにまとめが写されると、あちこちでカチャカチャとペンを走らせる姿が目につきました。「マジメだなぁ。オレだったら、ぼぉ~っとしてるだけかも」と。

講演後の感想は、「クリエイティブってこういうことなのかと分かった」といった声が聞こえたとのことで、ホッとしました。この中からいい仕事をする子たちが出るといいなと思うとともに、自分たちもしっかりしたお手本にならないと!と反省もするのでした。

次男坊が世界中を旅した記録

次男坊が大学を卒業しました。

4月からも人並みに、新社会人となることになっていますので、少し肩の荷が下りたような気がしています。

卒業を迎えた彼がフェイスブック経由で、「4年間の集大成を動画にしたから」とYouTube のアドレス。4分ほどのもので、在学中に訪れた場所でなにやら変テコリンなダンスをしているだけのものでした。

しかしその場所の数がすごかった。日本はもちろんですが、アメリカ、イタリア、フランス、スイス、タイ、フィリピン、オーストラリア、南米数カ国などなど。優に20カ国は超えていたような…。

そして締めは、卒業パーティでの仲間たちとのダンス。

単にダンスを見せられるだけの動画でしたが、いい仲間たちに出会い、いい想い出をつくった4 年間だったのだろうなと感じられました。

うん、やるじゃないか、バカ息子。
やっぱり親バカですね…。

※当社がお客さまにお送りするご請求書に同封するお手紙の内容から(2013年3月)

■Where the hell is kosuke??
http://youtu.be/_Z4jwfv9sYg

「ひたすら尋ねる」ことの効用

賃貸マンション

本文とは関係ありません

少し前、クライアントから「運営している賃貸マンションの入居状況が芳しくないので、ブログを作って宣伝しようと思うのだけど」と引き合いをいただいた。すぐにブログでは解決できるものではないな、とは思ったのだが、とりあえず打ち合わせに行くことに。

話を聞いてみると、入居率は50%近くになっていて、大きな資産が遊んでいる状態。早急に手を打ちたいのだという。満室なら毎月入るはずの何十万円という賃料が入らなくなってしまっているのは、えらいことだ。築4年のこの物件、最寄り駅からもそんなに離れておらず、設備も申し分ない。

「なんで入ってくれないんですかねぇ…」

いくつか思いついたことがあったので、尋ねてみた。
「レインズ(不動産業者のための情報網)には登録されてます?」
「駅前の不動産屋さんに対するプロモーションは?」
「内見にはどのくらい来られてますか?」

はっきりした答えは返って来ない。空室が多いのは、運営を委託している管理会社が外部に対するプロモーションを怠っているのが原因だ。確信があったとはいえ、不動産屋でもない者が判断を下してしまうのはまずいと思ったので、その場で知り合いの不動産屋さんに電話をかけ、物件の条件を伝える。

「そりゃ、もったいないね。でも、すぐに埋まると思うよ」

彼曰く、私が尋ねた2つをすれば、3番目の「内見者」が増え、空室は埋まっていくだろうというのだ。この「セカンドオピニオン」をクライアントに伝え、ウェブではない解決方法で動くことになった。3ヵ月後、空室はすべて埋まったとの連絡を受け、ホッとする。

ウェブで解決しようとしない方がいいこともある。この件ではフレイバーズには何の売上げも立たなかった。しかし何の思慮もなしに仕事を請ければ、そのとき売上げは立ったかもしれないが、近い将来必ずおかしなことになる。変化球ではあったが、クライアントの課題を解決することが私たちのしごと。いい関係を続けていくためには、大切なことなのだ。

同窓会に想うこと

盆休みに中学の同窓会に参加した。
私は転勤も含め、あちこちを転々としていたので、しばらく彼らからは「行方不明者」になっていた。フェイスブックでしばらくぶりに中高大と一緒だった友人と出会ったのをきっかけに、卒業以来35年ぶりに同窓生たちと会える機会を与えてもらった。
しかし、勢いで「出席」と返事したものの、同窓会が近づくにつれ少し不安になってくる。よく考えると3年生の6月に転校してきた私は実質9ヵ月程度しか彼らと同窓生ではなかったからだ。

当日、不安を感じながらもその輪に入っていく。組が違っていても、他の同窓生のことを意外に覚えているもんだな、という感覚と向こうも私のことを覚えてくれていたことに驚いた。ただ、女性に関していうと「申し訳ない」という気持ちでいっぱいになった。女性が変わったからなのか、私が活動的ではなかったからか、正直思い出せない人がたくさんいたから…。

会が始まってしまえば、そう言いつつも昔懐かしい話やお互いの近況報告、他愛のないバカ話まで、話が尽きることはない。二次会も、殆どのメンバーが流れていたのではないだろうかと感じるほどの盛況ぶり。

「突然思い出したんだけどさぁ。卒業式の翌日お前んちに集まって、みんなで『未知との遭遇』観に行っただろ?」
「そうだった。思い出した!誰がいたっけなぁ…」

この会の間、ずっとそんな調子だ。私には、35年ぶりに集まった友人たちの顔が輝いて見えた。

しかし、35年の月日はやはり長い。親しかった友の訃報をいくつか聞かざるを得なかった。もう少し前の同窓会に参加すれば、彼と話せたのに…。そんな風に悔いる気持ちも抱いてしまう。

翌日も同じクラスの友人に誘われ、建築家である彼が建てた展示場の縁側で4時間ほども話し込んだ。駅前で別れたときには、なんだか寂しかった。彼としばらく離れなければいけないことも手伝っていたが、そればかりではない。この2日間、私たちは一気にタイムスリップし、若者になったような気になっていたからだ。

フェイスブックによって、古い友人や先輩後輩たちとつながることが多くなった。長い間忘れていた「昔の自分」を思い出せる機会が増えている。それは、いま自分の周りにいる人たちと接するのとは違う、何か特別なものを得ることができる機会が増えたということであるような気がしている。

繰り返し確認することのメリット

先日、大学の後輩に聞いた「テストで高得点を狙う際の極意」。
医学部に通う彼は、周りの同級生たちに聞いたんだそうだ。

国立の医学部を狙うには、センター試験で930点ほどが必要。彼らは、それを獲得するために最低2回は試験時間中に見直しをかけるという。問題を一通り解いた段階での得点は85%程度の正解率。それを一度見直すことによって正解率が5%上がる。さらにもう一度見直すことにより、もう5%上げられる。そうすることで95%の正解率となり、第一次関門をラクラクくぐり抜けられるのだ。

この話、100%仕事にも通じる。

我々の業務でいえば、クライアントから指示のあった更新処理を何回かチェックすることで、ほぼミスなしになるのだ。そうすればクライアントは安心でき、目を皿のようにしてチェックすることが少なくなる。

企画書だってそうだ。

大事なプレゼンの資料に誤字脱字があっては、それだけで信頼性が失われる。それだけではなく、肝心なロジックに一貫性があるかどうかなど、チェックすべき項目はいくつもある。どれだけ粘れるかが仕事の質につながっていく。

※写真は、当社が使っているチェックシート

たこ焼きパーティー

たこ焼きパーティー昨晩は我が家でスタッフと一緒にたこ焼きパーティーをした。
たこの入ったノーマル版、たことチーズのイタリア風、たことえびの海鮮版、アボガドの★■版などなど、工夫をこらした?たこ焼きのオンパレード。

丸く焼き上げるのが妙に上手いスタッフがいた。彼女が焼くと、みごとに丸い。しかも、まん丸だと美味いのだ。
うちはそんなにみんなで飲みにいくことがないので、ほろ酔い気分でバカ話をするのはいい発散の機会になった…かな?

断るということ

新規の引き合いがあって、取引を始めようとしていたクライアント。
こういうものを考えています、という条件(仕様)が提示され、提案すると「実はこういう条件もあるんです」と後出ししてくる。おまけに、それは一般的にみっともないので、この方がいいよというアドバイスも、のれんに腕押し。

そういうことがあまりに重なるので、
「それなら自分でしたらいいじゃない?」
と思うようになってきた。

ある事情で、サイト公開の納期が合わないと言い出した。
しかし、そのスケジュールでいくと、当社のスタッフが疲弊するだけになる。これまでいろいろ疲れるコトがあったクライアントでもある。スタートアップの企業だったので、応援価格を提示したのがそもそも甘かったのかもしれない。いざ仕事に入ると、バタバタが過ぎる。まったく割に合わないのだ。

結局、
「自社で作られたらどうですか?」
と、”提案”した。

「いい人いいウェブ」のフレイバーズも、お客さんは選びます。
わがままではありませんよ。

こういうとき、猫めくり暦が癒してくれるんだよなぁ。

植木ちゃんズ

フレイバーズの玄関には、一対の観葉植物があります。
ずっと長い間頑張っていたのが弱ってしまったので、新たに寒さに強く、日なたじゃなくても育つのを購入。

わざわざ来てくださったお客さんにいちばん先に挨拶してもらうわけで、ちょっといいのにしました。格好いいでしょ?儲かってる感じするでしょ?儲かってないけど(笑)。

この観葉植物、「ドラセナ・ジャネットリン」というらしい。

「ジャ、ジャネットリン!?」
私は近所の花屋で叫んだ。
ジャネットリンといえば、1972年の札幌オリンピックで日本中で大人気になった、「銀盤の妖精」とまで評された、アメリカのかわいらしいフィギュアスケート選手ではないか?当時まだ小学生だった私でも、かわいい!…とテレビに釘付けになったほどだ。

そんな私の遠い目を無視して、花屋のお兄さんは

「シュッとしてるでしょう?」

と大阪の褒め言葉である「シュッとしてる」を連発していた。

「ジャネットリンは、シュッとしてるんじゃなくて、かわいいんだ」
心のなかだけでブツブツ言っていた私だったが、その立ち姿に魅了され、2鉢を即決で買ってしまった。
あのアイドル選手と同じ名前だったからではないが(いやちょっとは影響してるかも)、購入したジャネットリン。きっとお客さんたちをかわいく出迎えてくれるはずだ。