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おさえておきたい、コーポレートサイトの役割と機能

おさえておきたい、コーポレートサイトの役割と機能

コーポレートサイトは「企業の顔」の役割を果たすもの、などとされたのは昔の話。そんなゆるいことを言っているようでは、あなたはすでに時代に乗り遅れてしまっているかもしれない。筆者は、コーポレートサイトは何らかの目的や目標を持ち、それらを達成しなければ運営する意味はないと考えている。
コーポレートサイト運営も企業にとっては事業の一環なのであり、明確なターゲットを持ち、対応してしかるべきだということだ。

WEB制作会社として20年近くコーポレートサイトの構築、運営に携わってきた実績をもとに、これから数回にわたって企業サイト構築、運営のノウハウをご提示していきたいと考えている。

コーポレートサイトに必要な機能と役割

コーポレートサイトに必要な機能と役割

コーポレートサイトには、大きく分けて「会社紹介」「営業支援」という2つの役割がある。

優秀な人材を確保するための採用情報も、上場企業に必須のIR情報も大きな括りでいえば、自社を「紹介」するものだ。これに対して、製品・サービス情報を軸に「売り込み」をかける、またはそのサポートを行うのが「営業支援」。

どちらも必要な機能に見えるが、大企業の子会社で独自の営業をせずとも、仕事は親会社から降りてくる場合には「営業支援」機能は不要になる。

この記事では「会社紹介」の役割に絞り、必要な機能と考え方をご紹介していきたい。

ステークホルダーを意識する

ステークホルダーを意識する

ステークホルダーとは、利害関係者という意味だ。企業が事業を営むうえで利害が関係する顧客、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会(住民)、行政機関などを指す。

コーポレートサイトは、これらのステークホルダーに対して情報を提供するためのツールであり、とくに「会社紹介」においては対象者に対する配慮をとくに行うべきで、かんたんに言えば、誰が見てくれるのか?を考慮した作りにしておこうということだ。

どんなメディアでも同じだが、ターゲットのニーズを汲み、閲覧しやすさを極めれば、「使いづらい」「見づらい」「分かりにくい」といった反応はなくなるはず。コーポレートサイトでも、セクションごとに閲覧する可能性のあるターゲットを想定し、彼らの望むかたちでの情報提供に努めよう。

会社情報の機能と役割

会社情報の機能と役割

コーポレートサイトのなかでは、地味な印象のある会社情報。意外かもしれないが、着実なアクセスを得られるとともに、大きな役割を果たすセクションでもある。

新規開拓の必要がほぼない事業形態の企業で、製品・サービスセクションが事業概要のようになっているコーポレートサイトでも、大きなアクセスを得ているのは会社情報だ。

会社概要はもちろん、経営理念やトップメッセージといったフィロソフィー系のコンテンツは、あらゆるステークホルダーにとって必要不可欠な情報であるからだ。

きちんと撮影されたポートレートと、会社の将来像まで明確に語るトップメッセージは、どんなにすばらしい業績を示すグラフよりも説得力がある。

企業にとって、会社情報はそれほど大きな役割を果たすものなのだ。

コーポレートサイト、会社情報の理想的な見せ方とは

コーポレートサイトの社長挨拶が、果たすべき役割とは

採用情報の機能と役割

採用情報の機能と役割

事業を伸ばしたいと考えている企業は、すべからく優秀な人材を確保したいと考えているはず。人材を「人財」とする会社もあるぐらい、企業の業績と優秀な人材の確保は密接に関係している。

企業の思惑に対して、求職者は「自分に合った」「自分が成長できる」職場を探している。ただ、この「自分」はクセ者で、「自分勝手」もあれば、「自己中心」もある。誰もが理想の職場を追い求めるが、企業側としては極端な自己主張をする求職者を排除したいのだ。

多くの企業は、リクルート専用のポータルサイトに求人情報を掲示する。会社の将来性や先輩の声、募集要項、採用担当者のメッセージ、採用までの流れといった「パターン」コンテンツだ。データとしてはこれで充分だし、エントリーをこの情報で決める者がほとんどだ。

だからといって、コーポレートサイトに採用情報がなくてもいいわけではない。

求職者たちは、リクルート専用のポータルサイトで求人情報をチェックしたあと、必ずといっていいほどコーポレートサイトを訪れる。いわば存在確認を行うためだ。このとき、コーポレートサイトがショボかったり、採用情報がなかったりすると、エントリーしていいものかどうか悩んでしまうのだ。

決してきらびやかにする必要はないが、コーポレートサイト側の採用情報も、求職者が納得できる程度の情報は掲示するようにしておき、優秀な人材の受け入れ準備をしておこう。

コーポレートサイトの採用情報:エントリーさせる考え方

IR情報の機能と役割

IR情報の機能と役割

IR情報(財務情報)は投資家に向け、自社がいかに魅力的で将来にわたって投資をするに値する企業かを説くためのコンテンツだ。ただ、ウソをつくことは許されないし、ミスをすることも許されない。内部情報をどこまで見せるかは企業の判断に委ねられるし、投資家は開示された情報の範囲内で投資の内容を決断することになる。

高い信頼性が求められると同時に、高いセキュリティが必要なセクションだ。

数年前、超巨大企業が決算情報をCMSに公開予約した。PDFファイルによる情報開示だったが、その出来の悪いCMSはずっと先に公開されるべきPDFファイルを公開領域に保存。なおかつ、これまで開示されてきたファイル名から新たに公開されるファイル名を誰もが予測できるものだった。

当然、めざとくそれに気付いた投資家が公開前にPDFファイルをダウンロードし、投資の参考にしてしまった。この事態を重く見た東京証券取引所は、上場企業各社に事前に情報が漏れない工夫を行うよう通達したのだ。

公平な市場で取引されるべき株は、情報の透明性が求められる。決して一部の人だけが知りうる情報で売買されてはいけないのだ。
開示情報が事前に漏洩しないシステム構築が上場企業のコーポレートサイトに求められる大きな役割のひとつである。

コーポレートサイトのIR情報をセキュアに公開する方法

CMSの導入範囲

CMSの導入範囲

最後にコーポレートサイトでも必須の機能となっているCMSについて、お伝えしよう。

結論から言うと、専任担当者をおかざるを得ないほどWEBサイトの役割が大きな事業でない限り、どのコンテンツも社内で更新できるような、過度な実装を行うべきではない。

必要最小限の機能さえあれば充分だ。担当者は、WEBのシステムで遊んでいる暇があるのなら、他にやるべきことがあるだろう。

さらにいえば、すべての更新を社内で行い、WEB制作会社、コンサルティング会社ともコミュニケーションがなくなることは避けなければいけない。日進月歩の業界で、外部からの情報が得られない事態は避けるべきなのだ。コスト削減を行うことは理解するが、そのような考え方では結局コスト以上のものを失うことになってしまうだろう。

スピード、多くの情報のなかから自社に合った戦術を選ぶ必要があるいま、人の頭を借りることは、何よりも大切な戦略でもあるのだ。

SEOの基本:CTRを上げ、見込み客を10倍に増やすコツ

SEOの基本:CTR(クリック率)を上げ、見込み客を10倍に増やすコツ

あなたは、上位表示された結果、Googleのリストに並ぶライバルサイトをおしのけて、あなたのWEBサイトが検索ユーザーにみごとクリックされることまで考慮してクリック率(CTR=click through rate)を上げることを考慮してMETA要素を仕込んでいるだろうか。

検索結果に表示されるリストにクリックする意欲がなくなることがある。検索順位1位、2位のタイトルやdescriptionに魅力を感じないのだ。おそらくこれらのWEBページは、検索ユーザーから胡散臭く感じられたり、信頼性に欠けるので極端にCTR(クリック率)は低いだろう。

SEOは、あくまで上位表示させることを意味するのだが、それではWEBサイトを運営する意味はない。SEOによって上位表示させ、クリック率(=CTR、クリックスルーレート:click through rate)を上げてこそビジネスの可能性は格段に上昇する。さらに、CVR(コンバージョンレート:conversion rate)まで上げられれば、あなたのビジネスは順風満帆だ。

この記事は、上位表示されたあなたの記事のCTR(クリック率)を現状の数倍上げることを目的としたものだ。しかしその一方、上位表示させることに苦心してきたあなたの固定観念を崩してしまうかもしれない。ただ、CTR(クリック率)を上げられるようになれば、あなたのビジネスが確実に加速し始めることも事実。

この記事では、コピーライティングを重視する当社ならではのメソッドを実例をまじえながら紹介していく。ぜひあなたも、クリック率を上げるコツを身に付けて、ビジネスをコントロールできるようになってほしい。

CTR(クリック率)とは

CTR(クリック率)とは

CTR(クリック率)は、リスティング広告や表示された検索結果がクリックされた回数を、リスティング広告や検索結果が表示された回数で割ったものだ。この値が高ければ、検索ユーザーはリスティング広告や検索結果に良く反応していることになる。
だから広告主はクリック率の高い広告を望み、WEBサイト運営者は検索結果ができるだけ多くクリックされることを期待するのだ。

リスティング広告ではない、通常のコンテンツの掲載順位とCTR(クリック率)の関係を標準値以上に改善しようというのが、この記事の主旨だ。そのためには、掲載順位による平均的なCTR(クリック率)を知っておかなければいけない。

現在、検索結果にはwikipediaや価格コム、Googleマップなどの常連も表示されてくるので、一概に標準的なCTR(クリック率)を提示するのは難しいが、とにかく、ごく一般的な検索結果(表示された結果がすべて、あなたと同様のコンテンツを扱うライバルサイトだった場合)における標準的なクリック率をまず認識しておこう。

自然検索の標準的なCTR(クリック率)

海外のマーケティング会社が発表する指標を参考に、自然検索の標準的なクリック率をチェックしておこう。
ただ、各社それぞれに独自の思想で効果測定しているために、順位によって大きく異なっており、あくまで参考値と考えていただきたい。

ここに、昨年公開された2社の指標を示しておいた。1位の数字が大きく異なっているが、筆者の感覚的には英・NetBooster社のデータの方が正しいのではないかと感じている。注目すべきは、3位までの結果をわずか10%前後の検索ユーザーしかクリックしないという事実だ。

順位 1位 2位 3位 4位 5位
CAPHYON SRL(米 2014年10月1日) 31.24% 14.04% 9.85% 6.97% 5.50%
NetBooster(英 2014年9月) 19.35% 15.09% 11.45% 8.68% 7.21%

※5位までの数値を加算すると60%前後になるが、そう考えてしまうと、データを読み間違える。あくまで5位までクリックする検索ユーザーは5~6%と読むべきだ。

たとえあなたのWEBページが5位前後にしか表示されなくても、たとえば1位のCTR(クリック率)を超えていれば、あなたの打った施策は成功しているということだ。逆に1位になっていても、5~6%しかCTR(クリック率)が取れていなければ、何らかの対策を施さねばならないということでもある。

WEBページのCTR(クリック率)を知り、対策を立てる

Search Console の検索アナリティクス

掲載順位による、おおよそのCTR(クリック率)が分かったところで、あなたのWEBページが標準値をクリアしているかを確認しておく必要がある。
あなたのWEBページのクリック率を知るためには、Search Console(旧・ウェブマスターツール)の「検索アナリティクス」を利用しよう。

Search Console(旧・ウェブマスターツール)にログインしたら、メニューの真ん中にある「検索アナリティクス」を選択する。デフォルトではWEBサイト全体のパフォーマンス(クリック数)が表示されているので、チェックボックスを「CTR(クリック率)」と「掲載順位」に付け替えよう。すると、表示内容が入れ替わり、当社サイト全体のCTR(クリック率)と掲載順位が表示された。

この中から、注力しているSEOキーワードに絞って結果を分析しよう。
「クエリ」の項目にある「フィルタなし」をクリック。「クエリをフィルタ」を選択し、表示された入力ボックスに「質問」と入力して「フィルタ」をクリック。

すると、キーワード「質問」を含む検索クエリのCTR(クリック率)と掲載順位のグラフが表示された。
読者に注目してほしいのは、グラフの下部にある「クエリ」のリストだ。

「質問」でフィルタリングした画面

現在は「表示回数」順にリストアップされている。クエリ「質問の仕方」なら510回、「質問 仕方」は107回となっており、掲載順位はそれぞれ「1.1位」「9.3位」で、CTR(クリック率)が30.2%、2.8%であることが分かる。

タイトル、descriptionで1位に勝るCTR(クリック率)を得られる

検索結果に表示されるのは、記事の「タイトル」とスニペットのみであり、META要素の「description」である場合がほとんどだ。つまり、掲載順位によるCTR(クリック率)が標準値を超えている記事は、検索ユーザーから見て、この2つの要素の引きが強いということだ。

Search Console(旧・ウェブマスターツール)の「検索アナリティクス」で、検索クエリを「トラックボール」でフィルタリングしてみる。
「トラックボール 肩こり」ではCTR(クリック率)50%、「トラックボール コツ」では50.85%。両方とも平均掲載順位が1.0位、1.5位なので、高いクリック率ではあるが、標準値よりはるかに高い数字をたたき出している。

「トラックボール」でフィルタリング

さらに平均掲載順位の低いクエリをチェックしてみると、「マウス おすすめ トラックボール」は5.4位でありながら、CTR(クリック率)は42.86%。1位の標準値を大きく上回る数字だ。
この数字から何が読み取れるだろうか。

当社の記事のタイトル、スニペットは、こうだ。

「トラックボールの利点を見逃すな。愛用者が伝えたい7つのこと」
… イライラの素にもなったりする。一般的なマウスをトラックボールに替えるだけで、多くのメリットが得られるのだ。 … 軽くするのは難しいと思うのだ。また、マウスで腱鞘炎になる人がいるとも聞くので、こういった可能性がある方にもおすすめだ。

「トラックボール」の検索表示

当社が狙ったキーワードは「トラックボール 利点」であったため、スニペットはGoogleがdescription、本文を混ぜて表示している。しかしタイトル部分は、トラックボールのメリットを探す検索ユーザーにとって魅力ある誘い文句になっている。

「トラックボール」「利点」のSEOキーワードをタイトルの前半に位置させ、続くくだりで「愛用者」が伝えたいと説く。検索ユーザーからすれば、他のどのようなタイトルよりも惹かれるし、記事がユーザー視点から何らかのポイントを教えてくれるのだろうと期待してしまう。

このほかにも、当社の記事で1位ではないのに、標準以上のCTR(クリック率)を記録し続けている、いくつかの記事をご紹介しておこう。

「WordPress 企業サイト」(平均掲載順位2.8位 CTR(クリック率)39%)
初心者が、WordPressで企業サイトを作る全手順

「EC-CUBE3 インストール」(平均掲載順位4.2位 CTR(クリック率)32%)
最新版「EC-CUBE3」のインストール手順とエラー回避

「校正 コツ」(平均掲載順位1.0位 CTR(クリック率)54%)
文章校正のコツ~精度を上げるために必要な6つのこと

別の記事で、具体的に勝てるdescriptionの書き方を紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてほしい。

SEOの基本:勝てるdescriptionの書き方と文字数

CTR(クリック率)の向上は、検索ユーザーの気持ちをくみ取ってこそ

CTR(クリック率)の向上は、検索ユーザーの気持ちをくみ取ってこそ

タイトル、descriptionの工夫で標準値以上のCTR(クリック率)を稼ぎ出せることは、間違いないことで、取り組んだだけ成果を上げられることは、筆者が保証してもいい。

特に重要なタイトルの付け方については、いくつかのテクニックがあり、「たった3つの法則」といったように、数字を盛り込むことや、SEOキーワードを前半に位置させれば、検索ユーザーの目に早く触れさせることにもなり、マウスポインタが近づきやすくなるといったものがある。

ただ、そういったテクニックを踏まえたうえで、筆者がもっとも大切だと確信するのは、

検索ユーザーの気持ちに寄り添うこと

だと感じている。この記事を執筆するにあたり、掲載順位がさほどでもないのにCTR(クリック率)が高い記事を改めてチェックしたが、どの記事も検索ユーザーが知りたがっていそうな文言がちりばめられていて、さもありなんと感じた。逆に、CTR(クリック率)が芳しくない記事は、それなりのものでしかなく、早急に改善が必要だとも感じてしまったほどだ。

あなたも、この記事を参考にタイトルやdescriptionを改善すれば、標準値以上のCTR(クリック率)を得られる。SEOの最後の仕上げとして少し工夫を加えることで、10倍のアクセスを稼ぐことも夢ではない。

検索ユーザーに感心してもらうために内容にこだわったコンテンツと同様、タイトルやdescriptionを見直せば、よりあなたの記事は多くの人に読んでもらえるようになるだろう。

情報分類にはマジメに取り組むな、のココロ

情報分類にはマジメに取り組むな、のココロ

使いやすいWEBサイトとは、訪問者にストレスを感じさせない。ストレスを感じさせないとは、その人が想像した方法で欲しい情報を手に入れられるということだ。だから使いやすいWEBサイトは、訪問者から感想を言われない。WEB担当者からすれば寂しい限りだが、WEBサイトの運営とはそういうものなのだ。

あるクライアントから質問があった。

情報Aをトップページで掲示しておいた方が良いか、下層ページの正式なカテゴリーに掲示した方が良いか。

これは、情報整理、いわゆる「インフォメーションアーキテクチャ」の課題で、非常に奥深いものだ。四角四面に考えれば、情報はあらかじめカテゴライズした場所にきちんと収めておくべきかもしれない。


情報分類とは?

あなたは図書館や書店で自分の探している本がどこにあるか分からず、途方に暮れてしまったことはないだろうか?本は、「図書館学」という学問があるほど厳格にカテゴライズされる要素。たとえば、地震に関するものなら自然科学、マーケティングなら社会科学といった具合だ。書店ではビジネス書、マンガなどと、もう少しユーザーに寄った分類をしているから、図書館に比べればまだ迷うことが少ないが。

自分の探している本がどの分野にカテゴライズされているか知らない限り、図書館や書店でそれを見つけることはできないという事実は、私たちが普段行っているWEBサイトの情報分類について良い反面教師になってくれるということでもある。

社内の論理で分類された情報は使えない

社内の論理で分類された情報は使えない

あるメーカーのWEBサイト、製品情報セクションをのぞいてみよう。
40年近く事業を営んできたメーカー、製品情報のカテゴライズは、これまで育んできた社内システム、つまり事業部別に行われている。製品Bに興味のあるユーザーがこのWEBサイトでお目当ての製品Bを探し当てるためには、このメーカーにどのような事業部が存在するかをまず知る必要がある。もしその努力を怠れば、WEサイトのどのページに製品Bが潜んでいるかは分からないまま競合メーカーのWEBサイトに流れていくしかない。もしくはヘッダー部にある「サイト内検索」でキーワード検索するしかないのだ。さらに、製品Bは世間一般に使われている言葉ではなく、オリジナリティあふれる独自の名称で掲示されていたとしたら。このユーザーは、おそらく一生製品Bのページを閲覧することはできなくなってしまう。

スーパーマーケットを見本にしよう

スーパーマーケットを見本にしよう

情報分類のキモは、「ユーザーにやさしいかどうか」である。社内の事情、独自の製品分類を知らなくても、製品Bのページを一般のユーザーが探し当てることができることが基準なのだ。少々抽象的な言い方になってしまったので、もう少し噛み砕いて言うと、「スーパーマーケットのクロスセル」のように情報分類を行うのだ。クロスセルとは、「ある商品を購入しようとする客に対して、その商品に関連する別の商品を併せて販売しようとすることで、顧客へのプラスアルファ販売を目指す売り方」をいう。

冬場であれば、白菜の棚の横に鍋物のスープが置いてあるような売り方のことだ。今晩は鍋物でもしようかと考えたスーパーの客は、白菜の横に「キムチ鍋の素」や「ゴマ坦々鍋スープ」があると、「そうね、水炊きにしようかと思ってたけど、これもいいわね」と白菜の横に並んでいる、封を開けるだけの鍋スープをつい手にとってしまう。しかもあれこれ考える手間も省けて助かるのである。
もちろん、乾物売り場には「キムチ鍋の素」や「ゴマ坦々鍋スープ」はきちんと分類されて販売されている。スーパーマーケットの野菜売り場の担当者と乾物売り場の担当者が協力しない限りこのクロスセルは成立しない。完全な縦割りで物事を考えていては、顧客満足向上と売り上げ伸張は望めないのだ。

情報分類を柔軟に考えると、ユーザビリティを高められる

情報分類を柔軟に考えると、ユーザビリティを高められる

ご理解いただけただろうか。情報は、正確無比に分類されたしかるべき場所に掲示されるだけが正しいわけではないということだ。WEBサイトの場合は、スーパーマーケットのようなクロスセルも可能だし、その情報が良く閲覧されるのなら、分類されているカテゴリーに掲示されるだけでなく、より早い階層で掲示しておくこともポイントのひとつだ。たとえば、製品にまつわるデータのような情報が何らかの理由で、閲覧回数が他のコンテンツに比べ多い場合、トップページにそのデータを掲示しておくといったケースが考えられる。

もしくは、通称「かものはし」分類といって、製品CをカテゴリAにもカテゴリBにも属させるやり方だ。学術上「かものはし」は哺乳類であるが、卵を産む。くちばしを持つことから考えると鳥なのか、いや爬虫類からの派生だという説もある。このように、どのカテゴリにも属するようで、属さないようで・・・といったものは、人によって捉え方が異なるので、複数のカテゴリに属させてしまおうという考え方である。

そうすることによって、ある人は製品BをカテゴリAで見つけることができ、ある人はカテゴリBで見つける。柔軟にカテゴライズすることで、WEBサイトを訪れるユーザーすべてが満足できるようになるのである。

情報分類は四角四面に考えるな

情報分類にしっかり取り組むと、社会のためになる

情報分類にしっかり取り組むと、社会のためになる

ここで、情報を上手く分類すると、世の中のためになるという例をご紹介しよう。

旧ソビエトの化学者、ドミトリ・メンデレーエフ(1834~1907)は、その頃知られていた65個の元素を原子量、性質などをもとにていねいに小さなカードに書き記して並べ替えたりしながら、特徴を調べていた。彼はそのカードを原子量順に並べていく途中で、7つずつにグルーピングするとこれらの元素の性質が似ていることを発見した。

これが我々が中学生の頃から「水兵リーベ・・・」と暗記した元素の周期律表(1869年)だ。彼はこの周期律表に基づいて、それまで知られていた元素のデータを修正するとともに、未知の元素までその存在を予知してしまったのである。

メンデレーエフは、単に「7つずつ」のアイデアに行き着いただけだ(それだけではないと思う。博士には申し訳ない)。しかし、その情報をどのように取り扱うかによって、どれほど社会の発展のために寄与したか計り知れないほどの発見だったのだ。

WEBサイトの情報分類といえども、多くの訪問者をサポートできるか否かは、あなたのアイデアにかかっているのだ。

情報分類は、WEBサイトの永遠の課題

情報分類は、WEBサイトの永遠の課題

今まで述べてきたように、情報分類は奥深い。ものの見方によって、情報の捉え方が異なるからだ。あなたの運営するWEBサイトにも、よく考えると情報分類の課題があるはずだ。冒頭で紹介したように、四角四面にだけ考えるのではなく、もっと柔軟に考えればあなたの顧客になるかもしれない訪問者は、得たい情報を容易に得ることができ、あなたの会社を好きになってくれるかもしれない。

この記事に関するご質問やお困りごとのご相談も何なりと。
平田 弘幸
株式会社フレイバーズ代表取締役。セールスライティング担当。好きな言葉は、「一生懸命が得意」

Fetch as Googleで、SEO記事をたった3分で検索結果に表示

Fetch as Googleで、SEO記事をたった3分で検索結果に表示

コンテンツマーケティングを行う際に、知恵を凝らして執筆したSEO記事がGoogleからどのような評価を受けるかをすぐに知りたいと思うのは人情というものだ。

ひと昔前は、データベースにインデックスされるまでに相応の時間がかかっていた。しかし今は、Search Console(旧ウェブマスターツール)の機能のひとつである「Fetch as Google」を使えば、Googleは即座にクローラー(Googlebot)を出動させ、カップラーメンができあがる前にしっかりインデックスしてくれるようになった。

結果に一喜一憂しながらも、あなたはウェブマスターの仕事を悠々と楽しむことができる。この記事では「Fetch as Google」の使い方を紹介し、新たに追加した記事を確実にインデックスさせることを目的とする。

即効インデックス化される便利ツール

即効インデックス化される便利ツール

「Fetch as Google」の設計思想は、追加したコンテンツにクローラー(Googlebot)がきちんとアクセスできるかを確認するため、というものだ。
我々はこの「Fetch as Google」を、追加変更したコンテンツを即効でGoogleにインデックスしてもらうことに利用する。1週間で500回までリクエストすることができるので、ごく一般的なWEBサイトを運営しているうえで不都合なことはない。

「Fetch as Google」の画面を開いて気になるのが、聞き馴れない「レンダリング」という言葉。
「レンダリング」とは、SEOコンテンツを構成するパーツ(HTMLファイル、CSSファイル、JPGなどの画像など)をブラウザに表示させること。「Fetch as Google」では、レンダリング機能を使って、Google側からみた表示のされ方をチェックできる。

即効インデックス化される便利ツール

これは、WEBマスター側の意図した表示方法とGoogleとの間に差異がないか確認するためのものだ。もし見え方に違いがあれば、何らかの対策を打つ必要がある。

Search Console ヘルプ

「Fetch as Google」を使ったURL登録の手順

送信するURLは、あなたのサイトのドメイン以下(最後のスラッシュは含まない)だけだ。間違ってブラウザのURLをそのままペーストするとエラーになるので注意しよう。

「Fetch as Google」を使ったURL登録の手順

当社のコンテンツをリクエストする場合には、「https://www.flavours.ac/」 以下のファイル名を入力する。
たとえば、この記事ならば、正式なURLは「https://www.flavours.ac/blog/web-production-tips/fetch-as-google.html」だが、送信するのは「blog/web-production-tips/fetch-as-google.html」のみで良い。

次のオプションは、想定するデバイスを選択するものだ。

  • パソコン (デフォルトで設定されている。スマホ専用サイトなら「モバイル」を選択。レスポンシブWEBデザインなら、このままで大丈夫)
  • モバイル: スマートフォン
  • モバイル: cHTML(日本版のフィーチャーフォン:ガラケーだ)
  • Mobile: XHTML/WML(フィーチャーフォン)

「Fetch as Google」を使ったURL登録の手順

さらにオプションが続く。
先のデバイスをプルダウンメニューで選択したあと、送信ボタンが2つ並んでいるのが見える。「取得」「取得してレンダリング」。
これは、単にURLをGooglebotにアクセス可能かを確認させるだけか、Googlebotは選択したデバイスでの表示まできちんと取得できたかを確認するためのものだ。レンダリングまでさせると結構な時間がかかるので、単に「取得」で良いだろう。

「取得」ボタンをクリックすると、下側のリスト欄にURLのパスが表示され、ステータスでくるくるとアニメーションが回る。それが済めば、「インデックスに送信」ボタンが表示されるので、迷わずにクリックする。筆者は時々この最後のツメを忘れてしまいがちで、インデックスされないのはなぜだろうと右往左往することが時々ある。
読者は筆者を反面教師としてとらえ、最後のツメを忘れないようにしてほしい。

「インデックスに送信」ボタンをクリックすると、ポップアップウィンドウが開き、もうひとつ作業が残っている。
ポップアップウィンドウに表示されているのは、「このURLのみをクロールする」と、「このURLと直接リンクをクロールする」の2つ。
「このURLのみをクロールする」は、追加したいSEOコンテンツだけをインデックスさせたいときに使う。逆に「このURLと直接リンクをクロールする」は、追加したいSEOコンテンツからリンクされているページも同時にリクエストできるものだが、WEBサイトのトップページに使うので、日々の更新では「このURLのみをクロールする」で十分だ。

最後に「送信」ボタンをクリックすれば完了

最後に「送信」ボタンをクリックすれば完了。
送信後に処理のステータスが表示されるので、この意味をざっと紹介しておこう。

「Fetch as Google」処理のステータスの意味

「Fetch as Google」にリクエストを送信した後に表示されるステータスの意味を紹介しておこう。

1. 完了

GooglebotはあなたのWEBサイトに正常にアクセスでき、ページのクロールができたことを意味する。

2. リダイレクトされました

WEBサーバー側でリダイレクトの設定がされている状態。WEBサイト全体として「www」ありで設定しているのに、WordPressの設定画面でURLを「www」なしとしている場合などにもこの表示が出ることがある。
当社のWEBサーバーは、HOMEを「/」のみと設定している。この場合に、「Fetch as Google」から「index.html」を送信した場合にも、このエラーが表示される。HOMEをインデックスさせたい場合には、入力しないで「取得」ボタンをクリックするのが正解だ。

3. 見つかりませんでした

WEBサイト側で、ページが見つからない(404エラー)が表示されている。入力ミスかもしれない。

4. 権限がありません

WEBサーバー側で、閲覧を禁止している(403エラー)の設定を行っていたりして、Googleからのアクセスを拒否しているのかもしれない。

5. DNS で検出されません

送信したURLをGoogleが取得できなかった。ただこのエラーは、Search Consoleを登録した段階で分かるはずのことなので、WEBサーバーに問題が生じている可能性がある。

6. ブロック

robots.txt ファイルによって、クローラーのアクセス制限を行うと発生するエラー。

7. robots.txt にアクセスできません

robots.txt にアクセスできなかった際に出るエラーだが、すべてのWEBサイトに必ずrobots.txt ファイルがあるわけでもない。筆者はこのエラーを見たことがない。もしこのエラーが出たら、robots.txt をアップロードすればよいはずだ。

8. アクセスできません

WEBサーバーが稼動しているかどうかの問題。

9. 一時的にアクセスできません

WEBサーバーのレスポンスが悪かったか、Fetch as Google から大量のリクエストがあった可能性もある。

10. エラー

何らかのエラーが発生し、データの取得ができなかった場合。

「Fetch as Google」処理のステータスの意味

あとはGoogleからあなたのSEO記事がどのように評価されているかチェックするだけだ。SEOコンテンツが確実にインデックスされたかと、その順位を確認する方法をご紹介しよう。

インデックスされたことを確認しよう

SEOコンテンツが「Fetch as Google」を使って、確実にインデックスされたかどうかをチェックするのに便利なのは、SEO順位チェックツール「GRC」だ。GRCを使えば、300位までの順位をチェックすることができる(GRCデフォルトの設定は100位)。
ここでは、GRCの使い方を簡単にご紹介しておく。詳しくは開発元の「有限会社シェルウェア」のWEBサイトで確認してほしい。

施策を打ったSEOキーワードをあらかじめ登録されているWEBサイトのカテゴリに登録する。あとは、そのリスト行にマウスポインタをあて、「選択項目の順位再チェック(T)」をクリックするのみ。数秒で、運命の結果が表示される。GRCではGoogle、YAHOO!(Googleのデータベースを使っているので、結果はほぼ同じ)、BINGでの順位チェックを行える。
ただし、PC版のチェックのみなので、モバイル検索での順位が気になるのであれば、別のツールを使うべきだ(GRCにはモバイル版もある)。

検索順位チェックツール「GRC」

検索順位チェックツール「GRC」

※Windows版のみ。制限はあるが、無料版でも十分な機能が使えるので、SEOの効果をチェックしたいなら、導入しておこう。

SEO順位に一喜一憂するだけでなく、修正を加えて高みを目指そう

SEO順位に一喜一憂するだけでなく、修正を加えて高みを目指そう

GRCや対策キーワードで目視確認した結果が、あなたが満足するものでなかったとしても肩を落とすだけではいけない。次のことをふまえながら、修正を検討しておこう。

  • 1週間ほどは順位変動があるので、様子を見守る。
  • 3ヵ月ほどして、グッと順位が上がることもあるため、焦らない。
  • 他のSEO記事を追加していくと、WEBサイト全体として順位があがる

これらのことを考慮しても順位が上がらない場合には、SEOコンテンツに何らかの問題があるはずだ。競合する記事の内容と見比べ、検索ユーザーからみて「読みたい記事」となっているかを確認しよう。もしあなたの仕込んだSEOコンテンツが他と比べて見劣りしてしまうなら、真摯にそれを受け止め、加筆修正しよう。

この繰り返しを粘り強く継続すれば、あなたのWEBサイトはきっと上位を獲得できるようになる。

女性誌の秀逸キャッチコピーから盗む!クリックさせるテクニック

女性誌のキャッチコピー

電車の中吊り広告で、女性誌の秀逸なキャッチコピーに思わず感心してしまったことはないだろうか?

「ゆるエレ服」「アガる↑夏靴」「脱げるカラダになる」「艶シンプルでいこう!」などなど。省略形やカタカナ混在、刺激的なもの、よく分からないけどなんとなく惹かれそうなものまで実に多彩。おおよそ男性誌よりずっとキャッチーであり、感覚的だ。

女性に聞いてみると、やはり中吊り広告で気になった雑誌は、店舗で手に取ってみることが多いという。女性誌のキャッチコピーは、まさにターゲットを行動させる力を持っているということになる。

女性誌の秀逸なキャッチコピーのように、ターゲットを行動に至らせるポイントをつかめば、あなたの会社の販促に役立つことは間違いない。マーケティングは、ターゲットを行動させてこそ価値があるのだから。

なぜそれほどまでに女性誌のキャッチコピーは秀逸なのか?

端的な答えは、それで雑誌の売上がまったく変わるから。

1996年をピークに、売上が減少し続ける出版業界。雑誌の売上も年々落ち込んでおり、2013年の5,879億円は2000年に比べると32.4%もの減少となる。この雑誌不況ともいえる状況で、女性誌を出版する各社は驚くような「おまけ」戦術や流行語にもなってしまうような言葉を創造し、いかにターゲットの目を引くかに苦心している。

こういった切実な背景もあり、女性誌の見出しはよりキャッチーに、過激に進化しているというわけだ。

キャッチコピーの秀逸さは、リズム感、キーワードの心地よさにある。

目を引く女性誌のキャッチコピーは、総じて短い。3文字、4文字、6文字といった創作キーワードを中心に据えた組み合わせだ。

「ゆるエレ」は、「ゆるめだけどエレガント」の略。「艶シンプル」は「艶やかだけど、ゴタゴタした感じではない」。「○○○だけど△△△」のように、今まで結びつかなかった「○○○」と「△△△」を結びつける公式が多く、そこから生まれるリズム感を大切にしている。

日本語として正しいかどうかなど、問題ではない。女性たちは感覚的にピンとくるかどうかを重視するのだ。

「○○○だけど△△△」といった意外性を強調したキャッチコピーは、テレビ番組のウケ狙い企画と似ている。
視聴者は「小学生なのに、剣道八段」や「かわいいのに大食い」など、「えっ?」と感じてしまう企画だ大好きだ。女性誌の企画も、「えっ?」と感じさせ、ちょっと誌面をチェックしたいと強力に惹き付けることが大切なのだ。

秀逸なキャッチコピーを作るヒケツ

読者がイメージしやすい、やさしい言葉を使う

秀逸なキャッチコピーを書くヒケツ

瞬間的に理解できるように、言葉はやさしいものであるべきだ。おそらく読者は、コンマ数秒で「好き」「嫌い」を判断してしまう。イメージしにくかったり、何通りにもとれる言葉を使うと、それを頭のなかで咀嚼するだけでコンマ数秒しか使わない判断のための時間をオーバーしてしまう。
キャッチコピーの意味を咀嚼などさせてはいけないのだ。

短く、短く

これも時間と関係する。
読ませるのではなく、見せるということだ。長い一文をじっくり味わいながら読み進むのは、女性誌の中吊り広告をチェックしている私くらいのもので、一般の読者は一瞥するだけだ。瞬間的に理解できるように、短く伝えることが大切だ。

企画内容や商品の本質を伝える

やさしい言葉で短くまとめる。
そんな簡単にできることではないが、それ以上に必要なのは、きちんと伝えるべきコトを伝えるということだ。秀逸なキャッチコピーのサンプルを見る前に、冒頭でいきなりハードルを上げてしまった気がするが、これを外すわけにはいかないので仕方ない。しかし、仕事としてコピーライティングをする以上、必須項目だ。

言葉は人を動かす~偉人・企業のキャッチコピーに学ぶ~

>女性誌の秀逸キャッチコピーから盗む!クリックさせるテクニック、後半は

「女性誌の秀逸キャッチコピー例5件」へ

直帰率100%でもアナリティクスで滞在時間を測れる、マル秘テク

アナリティクス

WEBサイトを運営していて困るのは、ランディングページの直帰率が高いと正確に滞在時間が測れないという問題。

渾身の力を込めて執筆した記事も、直帰率が高いと滞在時間が分からないので、訪問者がコンテンツに満足したのかどうかが判断できないことになってしまう。

もしコンテンツ内容に満足しているのであれば、しっかりと読み込んでいるはず。そうであれば直帰率を下げる対策はアクションを起こさせる部分に集中できる。しかし、ランディングページのコンテンツ内容への満足度も測れないのでは、直帰率が高い問題の原因がコンテンツそのものにあるのか、別のところにあるのかも分からない。

しかしこれから紹介するテクニックを使えば、100%正確にとまではいかないが(正確でない理由は後述)、アナリティクスの表示が「0秒」になるということはなくなる。そうすることで、今後どのようなコンテンツを増やせば訪問者が喜んでくれるかが、ある程度把握できるようになり、あなたのWEBサイトの運営に、大きな変革をもたらすことになる。

ただし、期待していたより滞在時間が短いことも考えられる。その時は事実を真摯に受け止め、コンテンツの改善に取り組んでいってほしい。

アナリティクス用語「直帰」とは

アナリティクスによる滞在時間

「直帰」はアクセス解析特有の用語で、WEBサイトを訪問した人が1ページしか閲覧せずに他のWEBサイトに移動したか、アクセス解析システムが設定している滞在時間を超えて何の行動も起こさなかった場合にその訪問者を「直接帰った」とみなし、こう呼ぶものだ。

あなたも何かの情報を探す際、Googleで掲示されたリストをクリックしながら、いくつかのWEBサイトを見て回るはず。その際に、「違う」と瞬時に判断しブラウザの戻るボタンでGoogleに戻ったり、ぴったりのページで数分記事を読んだ後、満足してブラウザを閉じる。

自分の求めていたものとは違う、と感じたWEBサイトも、その情報のすばらしさに感心したWEBサイトも1ページしか閲覧されていないので、結局のところ「直帰」とみなされる。結果、Googleアナリティクスでは滞在時間0秒と表示されてしまうのだ。
ユーザーのためになるコンテンツを提供しているはずのWEBサイトの運営者としては、鬱々とした気分になってしまう原因が「直帰率」だ。

よく似た用語に「離脱率」がある。
これは、訪問者がWEBサイトを離れた(離脱した)ページを1とカウントする。そのページを100人が訪問し、50人が別のWEBサイトに移れば、離脱率50%となる。

ランディングページの直帰率と離脱率が同じになることもある。
たとえば、ページAがリスティング広告からのランディングページになっているとする。広告から誘導されてきた訪問者100人のうち、50人が離脱すれば離脱率も直帰率も50%というわけだ。

なぜアナリティクスは、直帰を滞在時間0秒とするのか

直帰とみなす場合

Googleは、滞在時間を0秒としてしまう根拠を次のように説明している。

1.訪問者がAページのみ閲覧した場合

アナリティクスは、Aページの滞在時間を訪問者が次に閲覧したBページとの時間差で計測している。だからAページしか閲覧していない訪問者の滞在時間は0秒となってしまうのだ。

2.訪問者がAページ閲覧後、一定時間以上アクションを起こさなかった場合

いわゆるタイムアウトというもので、訪問者がそのWEBサイトを訪問したあと次の行動を起こさなかった場合に、そのWEBサイトから離脱したと判定する時間のことだ。これはアナリティクスの標準設定は30分となっている。

いずれにせよアナリティクスの標準設定では、直帰の滞在時間は0秒と表示されてしまうのだ。

訪問者がWEBサイトを去るポイントで、仕掛けを行う

直帰時の滞在時間0秒は、アナリティクスがページを表示した、としか記録を残していないことによるクセのようなものと考えると、解決策が見えてくる。訪問者が何らかの行動を起こすとき(=WEBサイトを離れようとするとき)、こちらから訪問者が痕跡を残すようにアクションを仕掛けてやるのだ。

具体的には、WEBサイトの各ページにJavaScriptの「onpagehide」関数を使い、訪問者がそのページを離れる際にアナリティクスのAPIを通じてイベントを通知する。そうすると、入ってきた時刻とページから離れた時刻の差で滞在時間が計測できるというものだ。

ただし、ひとつだけ問題がある。
スマホユーザーに多いのだが、ページを閲覧したあと他のアプリを操作し、ブラウザにしばらく戻ってこないことがある。その翌日再びブラウザを立ち上げ、そこで初めてページから離れると、その時刻がアナリティクスに送信されることになる。この場合、滞在時間が数十時間となってしまうのだ。

このデータが影響して、全体の正確さが失われてしまう可能性が高い。
これを避けるためには、やはり冒頭で紹介した「タイムアウト」時間を設定するしかない。当社の場合は10分としている。

直帰の滞在時間を計測するしくみ

直帰した訪問。実際の解析結果

アナリティクスに組み込んだ解析結果をご覧いただこう。直帰率100%のページでも、滞在時間が秒で表示されている。アナリティクス標準の機能では滞在時間が0秒となっているが、カスタマイズした画面ではページ合計の滞在時間が273秒となっていて、平均滞在時間も右端に91秒と表示されている。

ただ、セッション数が異なることに気付く。これはブラウザを閉じたとき、あるいはそのページから離れたときに送られるはずの「onpagehide」イベントが送られなかったことによるものだ。

たとえば、地下鉄を待っているときスマホでアクセスした訪問者が電車に乗り込み、ページを閲覧したあと電波が届かない区間でブラウザを閉じたり、WEBサイトから離れたりするとこういった減少が起こる可能性がある。

このセッションの差がアナリティクス標準より多ければ問題だが、少ないのはこういった移動体通信デバイスによるアクセスによるものが考えられる。

アナリティクスの解析結果

より良いWEBコンテンツを公開していくために

より良いWEBサイト運営のために

WEBサイト運営の要諦は、より良いコンテンツ公開することでWEBサイトの価値を高めることにある。その結果多くの訪問者が訪れ、ターゲットとコミュニケーションを図ることがビジネスに影響を与えられるのだ。

アナリティクスでも直帰率100%のページの滞在時間を計測できることによって、WEBサイト運営にプラスアルファをもたらすことができれば幸いである。せっかくの無料アクセス解析システムを標準機能だけで終わらせてしまうのはもったいない。大いにカスタマイズして活用してほしい。

システムの開発、組み込みはウルトラC級のテクニックを使っているわけではないので、WEB制作会社であれば可能だ。もし難しければ、当社に何なりとご相談いただきたい。

ロングテールSEOで、集客+CVRアップを図る5つの秘策

ロングテールSEOで、集客+CVRアップを図る5つの秘策

ロングテールSEOは、多くの費用をかけずに、安定したアクセスを着実に伸ばせる唯一の方法だ。ただし、安易にコンテンツをいくら増やしても、検索順位は上がらないので効果も出ない。

たとえば、安価にコンテンツ執筆を代行するサービスを見つけたので、ラクをしようと考えた。しかし、Googleを相手にラクラク効果を出せるなどということはあり得ない。
誰かが、これならいけると金儲けのネタとして考えたサービスを使ったところで、Googleが「この記事は専門性が高い」と高評価をつけるわけがないではないか。世界でも有数の頭脳の持ち主が集まった組織が作った検索アルゴリズムは、そんなにバカではない。

一方で、安易なサービスを使わず自分で真摯にコンテンツを更新しているWEBマスターなのに、思うような効果が出ずに挫折しかけている方がいるかもしれない。

この記事では、マジメに集客に取り組んでいるにもかかわらず理想的な効果を出せずにいるWEBマスターに、ロングテールSEOによる集客の実践的な方法をお伝えしたいと考えている。基本的な考え方とテクニックを汲み取っていただければ、自社に合った具体的な方法に落とし込むだけ。ただし、相応の地道な努力が必要になることだけはお伝えしておきたい。

ロングテールSEOとは

ロングテールSEOとは

まずはじめに、ロングテールSEOの概念について、ご紹介しておきたい。すでにご存知の方も、おさらいのつもりで斜め読みしてほしい。

2004年10月にアメリカ・WIRED誌のクリス・アンダーソン氏が「ネット販売では、80%の販売数の少ない商品の総額が、全体売り上げの80%を作り出す」と発表した理論だ。一般的にはパレートの法則(20%の商品や顧客が全体売り上げの80%を占める)が主流だが、アマゾンのようなネットショップでは在庫の量が限りなくゼロに近く、店頭展示もないので、販売量の少ない商品をそろえておくことができる。
しかも、世の中には販売量の少ない商品でも求めている人がいるので、このニーズまで拾うことができれば、大きな売り上げにつながるということなのだ。

この「反パレートの法則」ともいうべき理論をSEOに昇華させたものがロングテールSEOだ。

実際、WEBサイトに集客しているキーワードには、主要なものがいくつかある。しかし、アナリティクスやウェブマスターツールで確認すると、全体のアクセスに対する比率はさほど高くないことに気づかないだろうか。
たとえば、ある企業のアクセスを解析してみると、社名以外のキーワードでもっとも多いもので540件。これは検索エンジン経由全体の流入数7,569件に対する比率としては7%にしかすぎない。クリック数が2桁のものだけを集めても全体の34%にしかならない。残りの66%は、クリック数1桁のキーワードによって集まってきているのだ。

ロングテールSEOの概念

実店舗では、在庫や展示スペース、回転資金の制約から売れ筋の商品しか置けないが、全国規模の市場がターゲットになるインターネットでは、工夫次第でとても小さな需要に対応することができる。コンテンツでも同様で、検索ユーザーそれぞれの頭に浮かんだキーワードは千差万別で、とても集約することなどできない。ネットショップとインターネット検索では、この構造がきわめて近いのである。

だからロングテールSEOを実施する価値があるということになるのだ。

ロングテールSEOを実施するメリット

安定的なアクセスを確保できる

ロングテールSEOを実施するメリット

ロングテールSEOのメリットとしては、安定的なアクセスを確保できること、コンバージョン率が高いことが挙げられる。

安定的なアクセスを集められることは、集客が売上のカギとなるネットショップやネットサービス、引き合いを入手したいWEB担当者にとっては、大きなメリットだ。
もしあなたのWEBサイトが、それひとつで大きなアクセスを集められるビッグワードでの集客に頼っていると、Googleの検索アルゴリズムによる仕様変更や競合他社の台頭などで状況は一変する。市場の変化によって、アクセスが激減してしまう可能性があるのだ。

これに対して、ロングテールSEOが生きているWEBサイトは、ひとつひとつのキーワードに対するアクセスは少ないが、多くのキーワードで少しずつアクセスを集められるので、リスクが分散されていて、状況が変化したところでアクセスが激減する可能性はきわめて低い。

コンバージョン率の高さ

コンバージョン率の高さ

もうひとつの大きなメリットは、コンバージョン率の高さだ。
ビッグワードは、単語ひとつのことがほとんどで、それだけでは検索ユーザーがどういった意図で検索しているのか推測しづらい。たとえば、「税理士」はGoogleの月間検索ボリューム33,000件を超えるビッグワードだが、検索ユーザーが税理士に何を期待して検索しているのかまでキーワードから推測することができない。

上手い節税の仕方を教えてくれる税理士を探しているのか、安価な顧問料でサポートしてほしいのか、税理士試験にチャレンジしようとしている学生かもしれない。
それが「税理士 電話相談」なら、月間の検索ボリュームはわずか50件だが、上位に表示されれば、かなり成約率は高まりそうだ(※)。

しかも検索ボリュームの少ないロングテールキーワードに絞り込めば、競合が格段に少なくなり上位に表示されやすくなる。ロングテールSEOは、あなたが汗をかけばかくほど実りある結果を得やすい集客術なのだ。

※「税理士 電話相談」は、税理士協会などが行っている無料相談があることから、実際の仕事につながることは少ないかもしれない。読者においては、該当するキーワードで検索した結果を踏まえて、ロングテールSEOの対象とすべきかを判断してほしい。

ロングテールSEOを成功させる考え方

ロングテールSEOを成功させる考え方

ロングテールSEOを成功させるためもっとも大切なのは、キーワードの選択だ。
ロングテールだからといって、誰からも検索されないキーワードを設定したところで、水たまりで釣り糸を垂らしているのと同じ。釣果など期待はできない。

キーワードの設定には、Googleアドワーズの「キーワードプランナー」などを使い、月間の検索ボリュームを見極めてから計画をスタートしよう。ここで大切なのは、検索ボリュームが数千にもなるキーワードを設定するのではなく、数十でも競合の少ないキーワードを設定する方が得策だということだ。
対象とするキーワードの探し方は、筆者の記事「SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5」で詳しく紹介したので、参考にしてほしい。

SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5

ロングテールSEOを成功させるために大切なことがもうひとつある。思想的なことではあるが、上位表示をさせるためには重要なことだ。それは、記事を読む人にとって、良いコンテンツを提供するということ。

Googleは、自らはコンテンツを何も持っていない。持っているのは私たちだ。彼らは、コンテンツを持っている人と探している人の仲介をしているのであり、もし良いコンテンツが存在しなければ、Googleは探している人に何も差し出すものがないのだから、存在する価値さえなくなってしまう。さらに、探している人の役に立つコンテンツを教えられなければ、「ダメ検索エンジン」のレッテルを貼られてしまうのだ。

だからGoogleは、探している人にとって役に立つコンテンツを選ぶ手段(上位表示アルゴリズム)を常にアップデートしているのだ。

Googleの事情から見ても、探し物をしている人の心情から考えても、良いコンテンツ、役に立つコンテンツは大歓迎される。誰からも支持されるすばらしいコンテンツを作ることこそ、SEOの要諦なのだ。

Googleは、検索結果からユーザーが良質なサイトを見つけやすくすることに特に取り組んでいます。

Googleウェブマスター向け公式ブログ

ロングテールSEOを実施するためのHACK

HACK1:現在のコンテンツを改善する

現在のコンテンツを改善する

WEBサイトを運営するうえで、もっとも大切なことは細やかなメンテナンスだ。日々の業務に追われて少しの配慮ができなくなってしまうと、せっかくの宝の山を見過ごしてしまうかもしれない。

リリースしたことで満足してはいけない、ということだ。
つまり、コンテンツをリリースした後も、Google、訪問者からコンテンツに対する反応を改善に活用するということ。

ページタイトル、見出しの前方にキーワードを置けば、表示順位は改善される

狙ったキーワードで順位が思うように上がらなかったなら、コンテンツに含まれているキーワードの位置や見出しにキーワードが含まれているかをチェックする。とくにコンテンツのページタイトルや記事の見出しにキーワードを前方に置くだけで、かなりの改善ができる。もしこのポイントができていなければ、即改善を施そう。

滞在時間が短ければ、内容を再検討

訪問者は、辛辣にあなたの執筆した記事に評価を下してくれる。
予想していたより短い時間しか滞在してくれていなかったり、SNSでシェアされることがほとんどないといった状況なら、コンテンツ自体の内容に問題がある。検索上位に表示されている他サイトのコンテンツと比べて劣っている点がないか、独自の視点でテーマを解説できているか確認してみよう。

Googleの検索アルゴリズムは、あなたが考えている以上に賢い。
キーワードが詰め込まれているだけでは、それなりの評価しかしてくれない。あなたの執筆した記事が、読者のためになるかどうか、オリジナリティがあるかを判断する能力を持っているのだ。

HACK2:キーワードから推測する記事のポイントをすり合わせる

キーワードから推測する記事のポイントをすり合わせる

ロングテールSEOで成功するためには、キーワードからイメージできる、読者がチェックしたくなるコンテンツの内容をリストアップしてみよう。
たとえばその内容を3つ思いついたら、内容に過不足がないかリサーチを行う。

該当キーワードで検索した結果、上位5件ほどの記事に目を通し、あなたが持っている内容があるならOK。ないなら、なお良い。もし不足しているなら、不足分を補えるようにコンテンツを組み立て直そう。

リサーチとはいえ、あなたが持っている知識と先人たちの知識をすり合わせることで、あなたが執筆しようとしているテーマをより深く知ることができる。あなたの勉強の時間でもあるのだ。

アウトプットするためには、その10倍のインプットが必要だと言われる。
検索上位の記事を5本ほど読めば、そのテーマに対するあなたの知識量を知ることにもなる。まだまだ知識量が足りないと感じたなら、真摯に学び直すことも大切なことだ。

HACK3:1つのキーワードを軸に、多面的に執筆する

1つのキーワードを軸に、多面的に執筆する

前述した「弁護士」単体で上位を狙うなら、「弁護士+○○○」をいくつか組み合わせて記事を重ねると、「弁護士」単体でもあなたのWEBサイトは徐々に強くなっていく。理由は2つある。

ひとつは、WEBサイト全体で「弁護士」というキーワードの占める割合が高くなり、Googleは「このWEBサイトは、弁護士についてのコンテンツが多くある」と認識をするから。当社のWEBサイトでいくら弁護士について完璧なSEOを施したコンテンツを1本リリースしても、検索上位にリストアップされることはない。「WEBサイト全体として」が大切なのだ。

ふたつめは、「弁護士+○○○」で上位にランクインできれば、その記事からもWEBサイト内の他のページにリンクが張られることになる。ある分野で強いコンテンツは他のページにも良い影響を及ぼすことになる。それがWEBサイトの上位階層ページへリンクを張る「パンくずナビゲーション」なら、上位階層にある「弁護士」というテーマを束ねるページが強くなっていくということになる。

HACK4:キーワードを言い換える

キーワードを言い換える

言い換えをするメリットは2つある。

ひとつめは、主要キーワードで専門性を高めるということ。
Googleは、コンテンツがどのようなキーワードで構成されているかをチェックしている。一般的に文章を綴るときには、ときどき言い換えを行う。さらに、過去に専門性が高いと判断した記事には、主要キーワードを言い換えたものが多い。だとすれば、Googleは専門性の高い記事でも、主要キーワードで言い換えされることがあるはずだとジャッジしているのだ。

事実、上位のランクインしている記事すべてが主要キーワードを統一して使用しているわけではない。専門家は知識に余裕があるので、相手に理解してもらうために言い換えをするものだ。

ふたつめは、従属的なキーワードで可能性を増やすということ。
「大切なこと」「ポイント」「コツ」はニュアンスは異なるがほとんど同じ意味であり、検索キーワードとしてどれも使われる可能性がある。あなたが「○○○ コツ」と最も大きな検索ボリュームを持つSEOキーワードを設定したとしても、「○○○ ポイント」と検索する人もいるのである。
これらの言い換え、同義語も想定しながら記事を執筆するとヒットする可能性が高まるということだ。

HACK5:CVRを上げるキーワードを探す

CVRを上げるキーワードを探す

CVRは、キーワードの選択で上げることができる。
ロングテールSEOの目的は、集客することはない。まだ見ぬ顧客と接触し、説得へとつなげ、問い合わせ、資料請求、メルマガ登録、販売といった何らかの成約を勝ち取ることだ。

だとすれば、ムダに多くの訪問者を集めなくても、成約率の高そうな訪問者から優先的に集めればいいということになる。
ここでおさえるべきは、やはりキーワードの選択となる。

「弁護士」というキーワードだけでは、「弁護士になるための勉強法」を探しているのかもしれないし、TV番組「行列のできる法律相談所」に出演している弁護士のプロフィールを調べたいのかもしれない。
しかしあなたがコンタクトしてきてほしいのは、家族間で相続問題などが発生し、遺産相続を円満に解決したいと考えている依頼者、つまり、すぐ仕事に結びつきそうな訪問者だ。であれば、彼らが使う検索キーワードは「弁護士 遺産相続 円満解決 大阪」などといったものであるはず。当然、これらのキーワードで訪問したユーザーは、遺産相続についてどのように解決していくのか、経験は豊富なのか、費用はどのくらいかかるのかについて吟味する。

そういったプロセスを経た結果、問い合わせの電話が入ることになるからだ。

もっとも大切なのは、コンテンツへの反応を活用すること

もっとも大切なのは、コンテンツへの反応を活用すること

ロングテールSEOでもっとも大切なことは、リリースした記事に対する評価を真摯に受け止め、改善を施すことだ。

大きな変更は、リリースの日付を変更

一時期、満足できる反応が出たコンテンツも、時間が経つと反応は鈍くなってくることがある。
理由は、市場が変化し、あなたの記事に時流に合わない部分や競合ページに負けている部分が出てきて、他のコンテンツに競り負けている可能性があるということだ。
いつまでもその状態を放置してはいけない。できるだけ早く弱くなっていると思われる部分を見直し修正してアップデートする。
再リリースする際には、更新日付を新しくしておくことで修正されたコンテンツの内容がGoogleのデータベースでも修正され、再び輝きを取り戻すことになる。

気がついたのなら、小さなアップデートも怠らずに実行あるのみ

気がついたのなら、小さなアップデートも怠らずに実行あるのみ

自分が懸命に執筆した記事はかわいいものだ。さほど反応が得られていないものでも、それぞれに愛着を感じてしまう。
それだけに、時々読み返すと気になってくることも出てくるもので、改善点に気づいたなら、修正して再リリースしておこう。こういった地道なことの繰り返しが、必ず報われるのもコンテンツマーケティングの良い点だ。

あなたのWEBサイトの改善点を見つけ、トライすること~表示順位、SNSでのシェア数、訪問者の滞在時間、引き合いの件数など~競合のコンテンツを研究して新たな論点を加えたり、もっと分かりやすい表現方法に変えることだったりすることは、ロングテールSEOでシングルヒットを重ねるために非常に大きな力となる。

極端な話、シングルヒットでなくてもいい。フォアボールでも、デッドボールでもいいのだ。とにかく出塁を積み重ねることができれば、その試合には必ず勝てる。

誰でもできる、集客コンテンツを作るSEO7つの手順

集客コンテンツを作る7つの手順

あなたは、WEBコンテンツを「自社製品の特長」から設計していないだろうか。

もちろん、自社製品の特長は語るべきコンテンツだ。しかし、市場を無視して自社製品の特長を語ったところで、あなたが望んでいる見込み客は集まってはくれない。

まずあなたが行うべきは、市場が何を望んでいるかを知ることだ。市場のニーズに合った製品の訴求方法でコンテンツをリリースし、集客する。そのあとでじっくり自社製品の特長を主張しても遅くはない。

この記事では、WEBコンテンツを作成する過程における、「集客」方法にについてご紹介する。すべては、人の目に触れてはじめて始まるのだということを忘れないでほしい。

SEOコンテンツは、テキスト情報で伝えなければいけない

SEOコンテンツは、テキスト情報で伝えなければいけない

「文字がいっぱいあっても、読む気がしないでしょう?」

そんなことを思うのは、普段から文章を読む習慣のない、あなただけだ。
本気で困っている人、真剣に情報を探している人は、必ず読んでくれる。いや、斜め読みはしてくれる。そして必要な部分はしっかり精読さえしてくれる。

ここで考えてほしいのは、画像ばかりのWEBサイトを良い情報だからと上位に引き上げてくれる検索エンジンは存在しないということだ。いくら無人運転を可能にする自動車を開発してしまうGoogleでも、残念ながらそこまで技術は発達していない。

文章の良し悪し、内容のクオリティは判断できても、画像に隠されている内容まで考慮して検索ユーザーにとって有意義なコンテンツとまでは理解できないのだ。

インターネットはテキスト文化だ。
次々とバズを生み出す、飛び道具のようなアイデアなしで集客をしたいのであれば、みっちり文章で説明することだ。

SEOコンテンツ作成の手順

SEOコンテンツを作成するための手順を具体的に紹介しよう。

手を抜かず、この手順にそってコンテンツを作成すれば、必ず効果が出る。
これは我々がSEOコンテンツを作成するときに常に実践している方法であり、それなりの効果を上げ続けている実証済みの方法だからだ。

あなたも、これから紹介する7つの手順にトライして、その効果を実感してほしい。

1.検索キーワードを決める

検索キーワードを決める

SEOコンテンツを作成する前に考えるべきは、対策キーワードを何にするかだ。

まず、製品の特長や関連するキーワードを書き出してほしい。
それらをひとつずつ、過去に検索された複合キーワード(フレーズ)を調べるためのツールを利用して、リストアップする。

たとえば、「WEB制作」と入力すると、関連キーワード取得ツールでは、「Googleサジェスト(Googleで直近に検索された複合ワードのリスト。検索ニーズを教えてくれる重宝な機能だ)」をはじめ、五十音順に複合ワードのリストを提示してくれる。

関連キーワード取得ツール

GoodKeyword

提示されたキーワードをコピーして、Googleアドワーズの「キーワードプランナー」で月間検索数を調べよう。
Googleアドワーズはリスティング広告を出稿するためのツールだが、広告主でなくても登録さえすれば利用できる。ログインしたら、上部にある「運用ツール」から「キーワードプランナー」を選択する。

「キーワードプランナー」で月間検索数を調べるには、いくつかの方法があるが、2番目に提示される「キーワードの検索ボリュームを取得、またはキーワードを広告グループに分類」を選択する。入力窓が表示されるので、先ほど「関連キーワード取得ツール」で調べた複合ワードのリストをペーストして、月間検索数を調べる。

「WEB制作」だと4,400件、「WEB制作会社」だと2,900件だと分かる。検索数の横に表示されている「競合性」にも注意しよう。これは、広告出稿する際に競合先がどれだけ多いかを示すものだが、競合が多いということはSEO的にも近いといえる。月間検索数が数千以上になるビッグワードは、競合が多く、上位に食い込むのは至難の業となるということだ。

Googleアドワーズ

2.競合を調べる

競合を調べる

対策するキーワードが決まったら、マーケットを調べよう。市場調査をして、あなたのコンテンツに必要な策を練るための準備期間だ。

とにかく対策キーワードで、検索してみる。1ページ目に表示されたページの内容をざっと見比べてみる。タイトル、紹介文をチェックすれば、おおよその傾向がつかめるはずだ。競合性が高いキーワードなら、検索上位に位置するページは洗練されたものだから、ページを開いてみる。

斜め読みし、どのような内容が書かれているかを確認しよう。
ときに専門家のあなたでも、そういう考え方や捉え方もあるなと競合のページに教えられることもある。教えられたことを拝借しないまでも、あなたの視点で記事を書き連ねていく際に、参考データとして役に立つ。

「アウトプットをするためには、その10倍の知識のインプットが必要」

といわれる。検索ユーザーが「なるほど」と感心してくれるコンテンツを作るためには、専門家といえども柔軟な姿勢で物ごとを多面的に捉える必要がある。競合ページを調べるのは、コンテンツに幅を持たせるための準備と考えてほしい。

3.キーワードに関連する人気記事を調べる

キーワードに関連する人気記事を調べる

検索ユーザーにとって、有益なコンテンツを作成するためには、検索上位のページを調べるだけでは足りない。

なぜなら、集客はSEOによってのみもたらせるものではなく、SNSのシェアによってももたらされる可能性が高いからだ。

これを知るには、あなたの製品が属する専門サイトやキュレーションサイトでまとめられた記事、ブックマークサイトなどで人気の記事をチェックすることをおすすめする。

多くの人にシェアされる人気の記事が、どのような切り口で製品に関連するコンテンツを展開しているかをつぶさにチェックしてほしい。
検索上位にあるページと同じ傾向があったり、まったく異なる内容であったりすることにも気づくだろう。

競合ページの傾向を読み解くのは、感覚的なものだ。センスといってもいい。
これだけはテクニックがあるわけではなく、一朝一夕で身につくものではないので、数をこなしながら慣れていくしかない。

4.検索ユーザーのためになる記事を書く

検索ユーザのためになる記事

SEOコンテンツを作成するには、競合ページの傾向を読み解き、それらを上回るコンテンツを執筆することが大切だ。

対策するキーワードで、検索ユーザーは何を求めているのかを想像し、彼らの求めるコンテンツを組み立てていく。主題を据え、あなたのロジックをストーリーで展開しよう。

まず、展開するストーリーを見出しで表現していく。
その見出しにつながる内容をざくっと書き出していこう。

いちばん上の見出しから順にアイデア出しをしなくても構わない。あなたの得意なところから書き連ねていけばいいのだ。
少しずつそれを積み重ねていけば、徐々にSEOコンテンツが仕上がっていく。

おおよその構成が済んだら、以下のチェックポイントに気を付けながら、全体を見直そう。

  • 見出しが抽象的なものになっていないか
  • 全体が流れるように組み立てられているか
  • 見出しに続く書き出しは、次のパラグラフを読みたくなる構成になっているか
  • 他人に読んでもらい、感想を聞く

SEOライティングのセオリー、7つの絶対ルール

5.リリースしてみる

リリースしてみる

今までのチェック項目を守りながら、あなたが渾身の力で書いた記事なら、きっと人を呼び込めるコンテンツになっているはずだ。とはいうものの、どうなるかはネット上の競合との兼ね合いによるので、リリースしてみないと分からない。

とにかく思い切ってリリースしてみよう。WEBマーケティングは、失敗しても構わない。印刷物とは違い、すぐに修正ができるのだから、どんどんトライするべきだ。トライしなければ何も得られない。宝くじは買わないと当たらないのだ。

リリースする際に、我々が実践していることをお伝えしておくので、参考にしてほしい。

  • WEBサイトのトピックを更新し、内部リンクを増やしておく。
  • サイトマップを作成し、Google Search Consoleに登録。
  • Google Search Consoleの「Fetch as Google」でリリースしたコンテンツを登録。
  • SNSのいくつか(当社はfacebook、Twitter、はてなブックマーク、Google+、pinterest)に投稿。

6.必ず修正を加える

必ず修正を加える

コンテンツをリリースしたあと、あなたがすべきは、順位のチェックだ。Google Search Consoleの「Fetch as Google」でコンテンツを登録すれば、すぐにクローラーが情報をデータベースに収めてくれるので、すぐに検索結果に反映される。

GRCがもっともポピュラーだが、無料ツールを利用しても構わない。

GRC

結果はどうだっただろうか。
リリース直後に出た順位は仮のもので、翌日には順位が変わってくるので、直後の結果が良くても喜んでばかりはいられない。もちろん、2回目、3回目のクロールで結果が良くなることもある。コンテンツのリリース後、一定期間経過しないと順位が上がらないという説もあり、検索順位はある程度の経過観察が必要だ。

そして大切なことは、結果をチェックするだけが、あなたの仕事ではないということだ。
リリースすることだけで満足してはいけない。さらに順位を改善するためには、何が足りなかったか、どのような内容を追加すればいいかを考え、修正を加えることが大切な仕事なのだ。最終的には「しつこい」者が勝つ。これは太古の昔から脈々と続く真理だ。

7.同じテーマの記事を重ねる

同じテーマの記事を重ねる

修正を加えたコンテンツが、もう限界だと感じたら、しばらくは放置プレイに持ち込む。
何か別のアイデアが生まれたら、また修正を加えればいい。焦らないことだ。

次にあなたがすべきは、同じテーマで2件目、3件目のコンテンツを重ねていくこと。
Googleは、検索ユーザーに有益なコンテンツを紹介するのが使命。その判断基準として、あなたが該当するテーマに関して、スペシャリストであるかどうかを気にしている。スペシャリストであれば、同じテーマでいくつもの切り口を繰り出せるはずだと考えているため、取り上げられているテーマに関するコンテンツの質と量が検索順位を決めるにあたり、重要なファクターとなっているからだ。

1本コンテンツを書き上げただけで、疲れ果ててはいけない。
検索上位に食い込むためには、あなたのスペシャリストとしての「知識と工夫の幅」をGoogleに提示しなければ、検索上位に食い込むことはできないのだから。

コンテンツマーケティングへの努力は、必ず報われる

コンテンツマーケティングは、必ず報われる

世の中は、努力しても報われないことも多い。しかしコンテンツマーケティングに関していえば、筆者の感覚では必ず報われる。何度も繰り返すが、ただし、あなたの粘り強い努力があれば、だ。

時間管理術のキモは、不要な情報を切り落とすこと

時間管理術のキモは、不要な情報を切り落とすこと

自分にしっくりきて、絶大な効果のある時間管理術がないものか。
ある時期になると、決まってムック本や雑誌で特集が組まれる「できる人の時間管理術」。

できる人が実践しながら熟成されてきたハウツーや、なるほどと思えるテクニックが興味深く載っている。

しかし目を通しているときは、「ふむふむ」と頷くのだが、どうもしっくり来ない。自分で実践しようとすると、なかなかできないものなのだ。

  • 飽きっぽいから?
  • あの人とは違うから?

違う。ある時、筆者は気付いた。
時間が足りないと感じてしまうのは、自分がやりたいこと、目標が明確になっていないから、押し寄せてくる物事や事象、情報に対して、毅然と立ち向かえていなかっただけのことなのだと。

「時間が足りない」30代以下

「時間が足りない」30代以下

時間管理術について興味深いアンケート結果がある。

日立ソリューションズが行ったもので、「(タスクを)時間内に終われていますか?」という問いに対し、55%の人が「いいえ」と答えている。さらに、「(時間管理に関して)何らかの管理をやっていますか?」という問いかけには、58%が「いいえ」と答えたのだ。

過半数の人たちが時間内にタスクを終えることができず、しかもなんら対策を打っていない。

「そんなことじゃ、タスクの達成なんて無理だろう」

批判的な上司の声が聞こえてきそうだ。さらに面白いアンケートを見つけた。
niftyは2015年1月に「目標を達成できなかった理由」を尋ねているが、「時間が足りなかったから」が6位にランキングされている。60代は10%しかそう答えていないのに、30代以下は27%と3倍近くが、時間のなさを目標を達成できなかった理由に挙げているのだ。

60代以上の人は人生経験が豊富で、時間管理術にも長けているのだろうか。

しかし考えてみて欲しい。
体力的にも30代以下とは比較にならないほどだし、ある程度ステータスもある。若い人の方が、目標に近づきたいと願う気持ちは強いはずなのに。
60代が時間内に目標を達成してしまう理由はどこにあるのだろう。

30代の多くが理由にした「時間が足りないから」は、目標を達成できない理由にはならないのではないか、とも感じてしまう。

これから、「時間のムダ」を排除するテクニックをいくつか紹介し、あなたに目標達成に近づいていただこうと考えている。

不要な情報を捨てる勇気を持とう

不要な情報を捨てる勇気を持とう

あなたは不要な情報に、限りある貴重な時間を奪われていないか。
たとえば、SNSで流れてくる情報。あなたはクセのように、スマホの画面を1日に何百回もスワイプしながらチェックしている。

SNSを全否定するつもりはない。
流れてくる情報のなかには、心を揺さぶるような事実もあるし、古い友人との再会や出会いまである。思わず身を乗り出してしまうほど有益なノウハウも見つけられる。
ただ、おそらく押し寄せてくる情報の95%は、あなたが「目標を完遂する」ということに照らし合わせれば不要な情報だ。

つまらない情報のなかに身をおくことほど、ムダなことはない。無為な時間を過ごしてしまう原因は、常にあなたにぴったりと寄り添っている。

夢見る目標に到達するために、流れてくる情報を制限する力をつけるべきだ。すべてに反応しない勇気を持とう。

オンタイムでテレビを観ない

オンタイムでテレビを観ない

テレビも貴重な時間を奪う原因のひとつだが、昭和生まれのテレビっ子である筆者は、視聴時間を削ることができない。
ただ貴重な時間も大切にしたい。そしていま実践しているのがこの方法だ。

テレビをオンタイムで観ない。

この方法でストレス発散のために国内外のドラマを週10本、経済系のプログラムを5本以上チェックしている。WOWOWで映画まで取り込む。
方法はかんたんだ。録画+倍速+CM飛ばしでチェックすればいい。

1時間枠のドラマは倍速+CM飛ばしで観れば、おおよそ22分ほどで完了だ。その日に1時間余裕があれば、3本もこなせる。
最初は台詞が聞き取りづらかったが、普通に再生すると遅く感じてしまうほどになっている。

スピード読了+記憶に残る「ピックアップ読書法」

スピード読了+記憶に残る「ピックアップ読書法」

時間管理術をしっかりこなすうえで、読書は時間食い虫だ。
本は、必要だから購入したもの。特にビジネス書はこの傾向が強い。しかし、すべてのページが今のあなたに必要なわけではない。吸収すべき箇所だけ読めばいいのだ。

もったいない?
猛烈に反論しよう。不要なページに目を通すあなたの時間のほうがもったいない。

まず読むのは、帯、著者の略歴、序章、あとがき。
あたりまえだが、この部分だけ読めば、その本が主張したいことがおおよそ把握できる。

しっかりチェックすべきは目次で、スピード読了のベース基地になる場所だ。
気になる見出しにはすべて、ラインを引いておく。

あなたが読むべきは、目次でラインを引いた見出しのページのみ。

おそらく1冊の本で、今のあなたに必要なページは50ページほど。これなら読み返したとしても、30分ほどで読了できる。
そこには、たくさんの宝の山が眠っているはずだから、マーカーでどんどんラインを引いていく。思いついたことも書き込んでおこう。折り目がつかないほど美しく読了するなどあり得ない。汚してこそ、本は元を取れるものだと肝に銘じておくべきだ。

「ピックアップ読書法」は、目次と本文を行ったりきたりするので、とても忙しい。純文学を楽しむようなことにはならない。
ただこの忙しさは、逆に集中力を生んでくれるから、短時間で読了に結びつくし、「だらだら読書」よりずっと内容が頭に残っている。

ほんとうに大切なのは、やり抜く強い意志を持つこと

ほんとうに大切なのは、やり抜く強い意志を持つこと

目標を完遂できない1番の原因は、これだ。

「強い意志を持てない」こと。

これはもしかすると、あなたが目指していた場所が、それほどたどり着きたかったところではなかったことの裏返しかもしれない。

ほんとうにやり抜きたいことであれば、常に頭の片隅にちらついているはずだし、万難を排してでも取り組むはずだから。
万難とは、不要な情報であり、あなた以外の誰かでもできる仕事を「こなす」ことであり、字を追うだけの読書をすることだ。

人生には回り道も必要だし、娯楽は人間だけが享受する愉しみだ。その時間まで削ってはつまらない。
ただ、持てる時間を上手く使うことを覚えれば、きっとあなたは目標をスケジュール通りに完遂できる時間管理術の達人になれるはず。

紹介したテクニックやあなたなりの方法を編み出せば、時間がないからダメだったなどと言い訳しない自分を創造できるはず。そして、どうしてもたどり着きたいと願う目標を持つことが、いちばんの近道だ。