最寄り駅の天満橋に、夜になると居酒屋の客引きが登場する。2名が行き交う人にメニューを見せながら自店に誘っているのだ。駅前だから、家路を急ぐ人が多いなか、可能性のある通行人を見つけ、誘客に成功する確率はきわめて低そうだ。
そこでは、おそらくこんな会話が交わされている。
「お帰りの前に、ちょっと一杯いかがですか?」
「いや、もう今日は帰るから」
食い下がる客引きのお兄さん。しかし、興味なさそうに手を振る通行人。
そうだ。そんなにかんたんなものではない。彼らも分かっているはずだ。一晩に何人のお客を店へ案内できるかを。
飲食店(に限ったことではないが)への誘導は、刹那的に考えてしまってはいけない。その夜の誘客だけを考えて、しつこく誘っても、その通行人が「はずれ」なら、それですべては終わってしまう。
彼らはもっと可能性を広げるべきなのだ。
たとえば、そのときはそんな気分ではなくても、翌日は同僚とどこかへ飲みにいくか!なんてことはある。そう、客引きとその通行人の出会いは、一日違いだったわけだ。
こんな不幸を避けるために、
○クーポン付きのチラシを渡す
○店の特徴をうたった名刺を握らせる
こうするだけで、後日店の売り上げは変わってくるはずだ。手渡したチラシや名刺は、捨てられることが多いかもしれないが、それでもある程度の人はカバンやポケットにしまい込むはずだ。暇つぶしに電車待ちの時間に見てくれるかもしれない。
客引きは、そのときの実利だけを考えてはいけない。可能性を広げるために、少し長い目でみたプロモーションと考えるべきだ。
フレイバーズでも、飲食店向けのプロモーションツールを提供開始。いま話題のfacebookを活用したものだ。
飲食店向けにfacebookページを使ったプロモーションを