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効率よく仕事したいなら、朝のテレビは控えなさい

効率よく仕事したいなら、朝のテレビは控えなさい

効率良く仕事するために大切なことは。
ルーティンのように、毎日続く残業。週末になるとベッドから立ち上がるのにちょっと気合いがいる・・・。疲れも抜けなくなるはずだ。いくら若くても、私たちは人間なのだから。

仕事をテキパキとこなし、サッと決めた時間に会社を出る。その日の疲れを次の日に持ち越さない。

理想的な毎日を過ごすために大切なことがある。脳が働きやすい環境をつくってやることだ。気合いだけではどうにもならない。体力にも限界がある。95%の人が知らない脳生理学に基づいた科学的な根拠を、まず知ること。脳が集中できるようになる環境を作るだけで、毎晩遅くまで仕事を「こなして」いるあなたの毎日は一変する。

とりあえず、朝のテレビを観ないことからはじめよう。

睡眠中、脳内の情報は整理整頓される

トップアスリートは、10時間~12時間の睡眠をとっているという。
スタンフォード大学の研究では、バスケットボール部の選手たちに10時間睡眠を奨励したところ、以前よりフリースローやスリーポイントシュートの成功率が11ポイント以上も向上したという結果が出ている。選手といえども、シュートを成功させるにはある程度の集中力が必要で、それが改善されているということは、積極的な睡眠が人間のパフォーマンスに与える影響は大きいといえるのだ。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるのはご存じだろう。このレム睡眠時に人間は、前日にあった記憶や感情を整理して、固定あるいは消去をしていると推測されている。しっかりした睡眠をとらないと記憶の効率が落ちるので、受験生に深い眠りをとるようにアドバイスする先生が多いのもうなずける。

朝のテレビは脳内をカオス状態に

朝のテレビは脳内をカオス状態に

私たちの脳は、日中とてつもなく多くの情報をインプットされ、その整理に追われている。このオーバーフロー状態になった情報は、睡眠中に脳内で整理される。この時間がないと記憶の定着もないのだ。それほど情報整理にあっては、睡眠が重要な役割を果たしている。

睡眠中に脳が情報を整理し、起床する頃に私たちの脳はいわば「まっさら」な状態にリセットされているのだが、起きがけにテレビのスイッチを入れてしまうと、夏目三久の爽やかな笑顔とともに多様なニュースが流れ込んでくる。すると、どんどん「まっさら」だった脳内は多種多様な情報でカオス状態に陥ってしまうのだ。

これは、夕方近くになるとPCの動きが鈍くなってくるのと同様、あなたの脳の処理能力を一気に落としてしまっているのだ。

せっかく処理能力が高くなっている脳の、大切な朝の時間。集中力が必要な重要な仕事に振り向けるために、できるだけ余計な情報はインプットしないようにしたい。

濃い一日を過ごすためのテクニック

睡眠

濃い一日を過ごすためのテクニック

日本人の睡眠時間と死亡の危険率を調べたところ、6.5~7.5時間の人がもっとも危険率が低く、4時間以下や9時間以上寝ている人の危険率は6.5~7.5時間睡眠をとっている人の1.3~1.6倍高くなっているとの報告が2004年になされている。

ただ、先日亡くなられた聖路加国際病院の日野原重明先生は5時間弱、ナポレオンは3時間と短時間睡眠。かのアインシュタインは10時間寝ないと調子が悪かったそうだから、一概にどちらが良いとは言えない。ただ言えることは、あなたに合った睡眠時間を確保し、翌日調子がいいと思える時間帯で眠ることが大切だということは間違いない。

昼寝

脳の効率を高めるために、いわゆる昼寝は最高の手段だ。
脳は、休息のあとにパフォーマンスが上がることが知られているし、ごく短時間の睡眠は疲れた脳を癒やして、リセットするのに役立つ。昼食のあとはどうしても睡魔が襲ってくる。午前中集中したことで、脳に多少の疲れも出ている。

このような状態になっているのなら、サッと昼寝をすることを強くおすすめする。
NASAの研究によると、26分の仮眠で仕事効率が34%上がり、注意力は54%もアップしたという。当社では昼寝自由。効率が悪くなってきたなと感じたら、いつでも昼寝をして良いルールになっている。そんなことをしたら、ずっと寝てる社員が出てくるでしょう?と思うのは、浅薄な経営者の証し。個人のパフォーマンスを上げ、早く良い仕事を行うためなのだときちんと説明すれば社員たちも納得し、ルールを守って運用するようになってくれる。

ただ、前述したように昼寝は「ごく短時間」に限る。30分以上寝てしまうと、脳は深い睡眠モードに入ってしまい、ベストな状態に戻るまでに時間がかかってしまうからだ。15分程度の昼寝であれば夜の就寝にも影響を与えないし、起床後のパフォーマンスはアップする。

もちろん、ものすごい集中力で終日仕事に打ち込めることが理想の姿だ。しかし毎日そんなことが続くわけがない。人間だもの。体調の良い日もあれば冴えないときもある。前日に子どもの調子が悪くなって、しっかり眠れないこともある。そんなときにも、できるだけ効率良く仕事ができる環境にあることが一番なのだ。

運動

運動

運動は、たとえば海馬(記憶や空間学習能力を担当)の神経を増やし、長期記憶能力を高めてくれる。そのほかにも学習機能が高まるなど、多くの研究によって運動がわたしたちの脳に与える効能は立証されている。

かの村上春樹も、毎日1時間のランニングを欠かしたことがないという。ランニングをしないと、執筆できないとまで。
それほど運動をすることは、脳にとって良いことであるのだ。

ただ、息が切れてしまうような重い運動をする必要はない。たとえば3階までエレベーターを使わないで、階段を駆け上がるだけでも脳のリフレッシュには効果はある。
少し息をつこうと思うなら、少し顔を上げて小さく「よし」とつぶやいてみよう。はじめは、オフィスを出て1つ下の階まででいい。階段を駆け下り、駆け上がってくると、すがすがしい気分になれてしまうから。
たったそれだけで、集中できる脳がスタンバイし、集中力が高まる。毎日の退社が30分早まる(かもしれない)。同僚の誰も知らない、あなただけの一石二鳥リフレッシュ法だ。

休憩中のスマホ禁止

休憩中のスマホ禁止

たとえば集中した作業で疲れた体を休めるための休憩時間。ホッとひといき入れるために、あなたがスマホでFacebookをチェックしているとしたら・・・。脳は休めているのだろうか。

気のおけない友だちの流した情報に目をやり、ふっと笑顔になれることもある。たしかに気分転換には良いかもしれない。しかしその間、脳はフィードに流れてきた多様な情報を取捨選択し、チェックすべきもの、そうでないものなどに振り分け、しかるべきものをインプットするなど、最高速度で情報を処理している。

休憩は、脳を休める時間だと考えるべきだ。リラックスするのは、体のためだけではない。脳を休めてあげることこそが大切なのだ。何より、勤務時間中はベストな状態で仕事を処理し、1分1秒でも早く机から離れられるように努力する。スマホをいじるのは、オフィスを出たあとでいい。脳をベストな状態で使い、早く仕事を終えられれば、何よりあなたのプライベートが充実することになるのだから。

効率良く仕事をすることだけが正しくはない

効率良く仕事をすることだけが正しくはない

ときには、回り道をすることも必要だ。うまくいかず、思い悩み、その結果「絶対的」ともいえる考え方が身につくこともあるし、効率を無視してこそ得られるビジネス機会もある。
筆者は、効率を重視すべきことと、そうでないことで緩急をつけることこそ、私たちに求められていることなのではないかと感じている。自分が置かれている状況や競合他社の動き、社内の力学などなど。都度、対応の方法を変えればいい。それができるのは、あなたしかいないのだ。

しかし毎日「急」は押し寄せてくる。

「石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない」

松下幸之助さんの言葉だ。

オフィスのBGM、職場環境を格好よく+コスパ最高に

オフィスのBGM、仕事環境を格好よく+コスパ最高に

オフィスに心地よいBGMを流すことで、無味乾燥な空間は快適で仕事の効率を高められるものに生まれ変わる。

創業以来、オフィスにBGMを流し続けていることだけで、当社が最高の職場空間になっているとまでは言えないが、スタッフからも「居心地がいい」と評判だし、外部の方からも「いいですね」と言われることも多い。

このコラムでは、最近新しくしたBGMのしくみをご紹介することで、あなたがイメージする理想のオフィス環境創造のヒントになれば幸いだ。

オフィスで流すBGMの効用

オフィスで流すBGMの効用

有料のオフィスBGMサービスを行っているUSENやKOKUYO、ミュージックバードなどがうたう効果のなかで、なるほどと思えるのが「イメージ誘導効果」だ。

始業前に営業職なら今日の戦いに備える心づもりを、ショップなら顧客の気分が上がり商品の購入に至る雰囲気づくり、カフェなら落ち着きがあり、話しやすいイメージのBGMに。たしかに、その場で聞こえる音はメンタルに大きな影響を及ぼしている。
自分の記憶が当時よく聞いていた音楽と結びついているのも、このあたりが関係しているのではないだろうか。

購買行動がBGMに影響されるのなら、オフィスでも時間帯に合ったBGMを流すことで効率を良くすることができるかもしれない。ただ、当社はそこまでスタッフを外的要因でコントロールしようとは思わないし、そうしなければ効率が上がらないようなレベルの人間はいないので必要はないが。

BGMでプライバシーを守る、マスキング効果

BGMでプライバシーを守る、マスキング効果

軽いノイズしかないオフィスで問題なのが、スタッフ同士の会話が聞こえてしまうこと。業務の話であっても、どうしても会話は耳に入ってくる。いやおうなく意識してしまうのだ。他のスタッフに伝える必要のない内容だったとしても。

まずい対応を先輩社員から指摘されることも、本人にとっては周囲に聞かれたくないことだろう。そういったプライバシーをある程度守ってくれることもオフィスに流れるBGMの大きな効果。会話が100%聞こえないくらい大きな音量でBGMを流す必要はない。ある程度で十分だ。

BGMにふさわしくない音楽も

BGMにふさわしくない音楽も

当社は10年ほど、CDをMP3に変換してBGMとして流していた。CD1枚にMP3なら音楽CDが6-7枚分は入るので、交換の手間も少なくて済む。流すBGMはスタッフが選んだものだが、選ぶにあたってはひつとだけルールがあった。
日本語の歌モノは厳禁。前述の「会話が耳に入ってしまう」のと理由は同じ。どうしても意識が歌詞を追ってしまうからだ。

私は好きでゴンチチを選んでいたが、彼らのアルバムのなかで、「北海道は、どこにある?ここにある!」だけは大失敗だった。歌詞があるのだ。

女性ボーカルが「北海道、北海道、北海道はどこにある?」と延々繰り返す。気に入ったアルバムの1曲だし、長いわけでもないので放置していた。しかしある時、女性スタッフが「また北海道探してる。まだ見つからないのか~」と思ってしまう・・・と話していた。

そうなのだ。やはり、日本語の歌モノはオフィスのBGMには使えない。

ベストなオフィスのBGM選択

ベストなオフィスのBGM選択

これまでの経験や反省をもとに、当社が一新したBGMのしくみについてご紹介しよう。
使わなくなった古いタブレットにアプリをインストールし、ネットラジオでエンドレスにジャズを流す。どうだ。格好いいだろう?最先端な感じだ。
実は、セッティングしてBOSEのスピーカーから音が流れ出した瞬間、思わず「おぉ~」と唸ってしまったことを正直にカミングアウトしておく。

ネットラジオを使えば、世界各国の放送を聴取することができる。北海道の地方局だろうが、アジアの民族音楽専門チャンネルだろうが、地球の裏側の流行歌謡(言い方が古すぎるって?気にしない、気にしない)だろうが大阪のオフィスにいながら、現地の雰囲気を味わうことができるのだ。

そのなかで我々が選択したのがジャズ。クラシック、パリのカフェ風、ピアノソロ、トリオ、ボーカル、フュージョン、なんでもチョイスできる「JAZZ RADIO」というアプリ。ジャズはオシャレっぽくて、仕事の邪魔になることもなく、ゲストが来ても「ふ~ん」と感じてもらえるところが良いのである。
かくして、当社のBGM音源は決まった。

音楽はカラダ全体で感じるもの。BGMでも。

音楽はカラダ全体で感じるもの。BGMでも。

学生時代、軽音楽に打ち込んでいた私に世話になっていた練習スタジオのオーナーがいつも言っていたこと。
「音楽はダイナミクスだ。生の演奏とレコード(当時の音源の主流はまだレコードだった)の違いはこれだ」

人を感動させる演奏は、音量の大小、強弱があるかないかだということ。MP3の音源を小さなヘッドフォンでどれほど長く聞いていても、演奏は上達しないし、耳も肥えない。小学校で習ったpp(ピアニシモ)からff(フォルティシモ)までを使ったダイナミックな演奏があってこそ人は感動できるのだということを理解しないと、音楽を語る資格などない、というのである。

私はオフィスのBGMを一新しようと決めた時、なぜかこの教えを思い出した。

「そうだ。重低音も必要だ」
その瞬間、ヨドバシでYAMAHAのサブウーファースピーカーをポチっていた。

まったくの衝動買いではあったが、これもオフィス新BGM作戦の成功要因のひとつだ。アンプにつながれたサブウーファーから流れる重低音は、天井から吊り下げられたBOSEの小さなスピーカーを見事に補完してくれている。確実に音質に深みが増したし、当社で流れているジャズのベース部分がスタッフたちの体にリズムを刻むことになった。

最後に。意外と大切なスピーカーコード

最後に。意外と大切なスピーカーコード

音源、サブウーファー、オフィスの新BGM作戦で追加導入したもののなかで、決してないがしろにしてはいけないのだと実感したものがある。スピーカーコードだ。

スピーカーコード!?なんじゃそりゃ!と思うなかれ。大事な音源を出力するアンプやスピーカーは大切だが、その信号を運ぶスピーカーコードだって快適なBGMを流すためには重要なファクターなのだ。

それまでオフィスで使っていたのは、安物のステレオセットについていた、へなちょこのコード。見るからに細く貧弱だったが、あなたと同じように「電気信号が通ればいいんでしょ」ぐらいに考えていた。何もなければ、そのまま使い続けていたかもしれない。

しかしあるとき、片方のスピーカーから音が出なくなり、どこかでスピーカーコードが断線しているのかもしれないと気付いたことがきっかけで、そこそこのもの(スピーカーコードで音が変わるなどと考えていなかったので、そんなに高いものを買ったわけではない)に買い替えた。するとどうだ。これまでシャカシャカと薄っぺらい音を垂れ流していたBOSEから、ものすごくピュアな音がこぼれ出したのだ。

スピーカーコードによって音質が見違えるということが私のなかでは、「目からウロコ」賞トップ当選もの。色気づいた中学生の頃に買ってもらったステレオセットから数えて40年も経ってはじめてその重要性に気づいたのだから。

私の気の迷いで、一気に一新された当社のオフィスBGMは、オフィス環境を劇的に変えたと言っていい。少なくとも「また北海道探してる」と考えてしまうスタッフはいなくなったし、雰囲気だけはオシャレそのもの。少しの投資で心地よく職場環境の改善に貢献するBGMの効果を、あなたもぜひ実感してほしい。

おおいに昼寝せよ?

フレイバーズでは、「眠くなったら寝てもいい」ことになっています。
業務時間内でもOKです。ものすごく眠いのに、無理してPCに向かっても効率が悪いでしょう?10分でも15分でも、サッと寝てリフレッシュしたら、格段に仕事は進みます。基本的には「精神論」を語りがちな私も、この部分は人間の生理に反することをしてもムダだと考えています。もちろん、不摂生をして一日中寝てるなんてスタッフはいませんよ。

これは睡眠科学という研究でも立証されている方法(堀忠雄・広島大学総合科学部教授)だし、スペインでは「シエスタ」なんていう習慣もありますよね。堀教授によると、30分以上寝てしまうと、深い睡眠状態に入ってしまうので、これは禁物。リフレッシュするには、15分~20分くらいがちょうどいいというところでしょうか。

まだまだ残暑の残る時期でもありますし、体力的にも厳しいなぁと感じる方も多いのでは?疲れをとるには「チョイ睡眠」がいいと思うのであります。

プロジェクト用ファイルラック

ファイルラック

フレイバーズには、プロジェクト(短期間で終わるメンテナンスサポート案件から、長期にわたる新規構築のプロジェクト案件まで)のドキュメント類を1ヵ所に集めてあるファイルラックがあります。
各担当者は、処理を行う時には必ずこのファイルラックから必要なファイルを取り出して片付け、処理が完了したら必ず元の場所に戻します。

これを個人の机のどこかにしまい込んでしまうと、何かの機会(担当者が不在で、クライアントから問い合わせがあった時や不具合を見つけ、修正しなければならなくなった時など)に探そうとしても、なかなか見つからないことが多かったのです。

結果、クライアントに迷惑をかけ、他の担当者の時間もムダにすることになる。とすれば、これは1ヵ所に集めて、探しやすいように整理するしかないだろう、となったわけです。ファイルを取りに行く手間は増えますが、逆に効用も大きい。

1.個人の机が片付き、仕事がはかどる。
2.ファイルを探すムダな時間はほぼなくなる。
3.ファイルを探しやすくしないといけないという課題があるので、キレイに片付ける。
4.頻繁にファイルラックをチェックするので、整理も進む。
5.いろんなサイズや種類のドキュメントがあり、乱雑な感じになってしまう空間もスッキリする。

やはり、基本は整理整頓。あまり極端にやりすぎるのはいけませんが、適度に整理をすると、仕事環境や効率は変わります。そして何より、心が豊かになるような気がします。