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WEB担当者必見。書けないを書けるに変える5つの方法

WEB担当者必見。書けないを書けるに変える5つの方法

プロとしてライティングに携わるライターも書けない(気が向かない)ことはあります。
なぜそうなるのだろうと整理してみると、いくつかのポイントが存在するのです。それはおそらくWEB担当として職務をこなしておられるあなたにも共通するものがあるかもしれません。このコラムでは、私が気づいたいくつかのポイントを挙げながら、解決策が提示していこうと考えています。

コーポレートサイト、ブランドサイトなど自社のオウンドメディアで、成果をあげるためにはコンテンツの充実やコラムの更新がたいせつなのは分かっているが、日々の業務に追われて手付かずの状態が続いてしまう。ターゲットに刺さる良質なコンテンツを書かなければ・・・、などと本で読んだ。そんなことを考えると、よけいに気が重くなりやはり書きたくなくなる。

しかし、なにかきっかけがあると、一気に筆が進むといった経験は誰にもあるはず。
書けない、書きたくない、との差はどこにあるのか。冷静に状況を整理すると、いくつかのポイントがあることに気づきます。止まっていた筆を嘘のように走らせるために、一つずつ状況を整理していきましょう。

1.ライティング業務を分解して、それぞれに締め切りを設けよう

そもそも人は、目標がないと動くのはむずかしい。サボるわけではないが、そのときに優先順位が高いと判断した案件を優先してしまい、ライティングを「先延ばし」してしまうから。ライティングの完成に明確な期限を設ければ、気になり様は少し変わってくるはずです。

もちろん、ライティングの業務も行う必要があるということが前提ですが、必須となっているのなら、やはり計画立てて進めるべきでしょう。サイトの更新をメインの業務が空いたときでいいと考えておられるのであれば、締め切りはないに等しい。漠然と設定した期限は、簡単に延びる結果に。いくら自分で飴や鞭を準備しても同じことを繰り返すだけでしょう。

書き上げるためには、明確な期限を設けましょう。
明確であることがたいせつで、「~頃」や「月はじめ」といった漠然とした時期はダメです。その期限を守るためには、計画的に進めることが必須になります。終日ライティングに集中できる時間など取れることはないはずですから、①方向性のアイデア出し・決定、②情報・資料収集、③粗構成、④執筆といったステップごとに、目標期限を設けるのです。

設定した日程と項目に、チェックがついていくと少しだけ「やった」感を味わえ、気分も軽くなってきます。
ただ、ひとつ注意点が。
ときに計画通りにものごとは進まないことも多いはず。だからといって、上手くできなかったなどと思わないことです。もちろん、急な仕事で横槍が入ったとしても、目標の計画のことを気にしつつ、どうすればオンタイムに修正できるかを考えるにとどめましょう。あくまで自分にかけるストレスは適度なものに。

2.周りを巻き込んで、書く動機をつくる

前述したライティング業務の分解のなかで、①方向性のアイデア出し・決定がありました。
おすすめしたいのは、アイデアの段階で同僚や友人などに意見を求めること。もしかすると、「ふ~ん、いいんじゃない」ぐらいの反応しかないかもしれません。でももしかすると、「こっちのほうが良くない?」「これ、加えたらどう?」なんていう、軌道修正やプラスアルファのアイデアをもらえるかもしれません。

それはあなたのアイデアの是非を確認するアクションではなく、共同して良いものを作りあげるために動いているのだという意識をもつこと。そう、意図的にライティングをあなただけの業務ではなく、周りを巻き込んだコンテンツにしてしまうのです。

巻き込まれた仲間は、コンテンツの進捗や出来が気になるし、さらなるアイデアをもらえるかもしれません。そうしてブラッシュアップされていったコンテンツは、きっとターゲットの心をつかむことになるでしょう。
担当のあなたも、周りに意見を求めた経緯から、良い意味でモチベーションも上がらないわけはありません。一人コツコツ、黙々と業務を進めるのではなく、みんなでつくるコンテンツは力強いものになるでしょう。

3.ライティングのためのネタを十分に準備しよう

アウトプットには、10倍のインプット量が必要だと言われています。
足りない情報をもとに、コンテンツを膨らませるのはむずかしいものです。できないことはないのですが、具体的な表現に至らなかったり、抽象的な表現に終始してしまったりということになりがちです。

どちらかといえば、多くの情報を集めた後に絞り込んでいったほうが、濃密なコンテンツができる可能性は高まります。
たとえば、当社が行っている採用コンテンツの「先輩社員の声」では、つねに1時間強の取材時間をいただきます。決められた質問を繰り返すだけではなく、その先輩がどうすれば輝いて見えるか、就活生たちに格好良く映るかを探りながら、取材を進めていくと、軽く1時間は必要になるのです。
ときに脱線することもありますが、それがきっかけで興味深くなる内容につながったりすることもしばしばで、とにかく先輩に多くを話してもらうことに集中しています。

そこまでネタを集められれば、どう料理するかがシェフの腕の見せどころ。結論へのルートはいくつもありますが、引きが強くなる見せ方を模索することはライティングの醍醐味です。良い素材(ネタ)を集めて、ライティングの面白みを味わってください。

4.何を伝えたいかをイメージしよう

カメラマンは撮影するときに、写真を通じて何を伝えたいかを考えてから仕事に入ります。おそらく、この点がアマチュアとプロの大きな違いかもしれません。スマホが高機能化したことで、見たものをカンタンに撮れるようになりました。しかも、美しい結果も伴って。ただ、それが人に伝えたいことがあるから撮っているわけではないのです。

ライティングもまったく同じ。
そのコンテンツを通じて、何を読者に伝えたいか。あなたの意思をコンテンツのコンセプト、方向性に据えてください。その意図が読者に伝われば、ターゲットの心を動かすことができるし、伝えたいことが明確にした写真はSNSで共有されることになるでしょう。

いちばんいけないのは、なんとなく。
はっきりとした意図を持てば、相手を動かすことができるし、それを目指すあなたのモチベーションもあがることになります。伝えたいことが定まれば、そのためのデータ、情報も自ずと見えてくるはず。ライティングのスピードも上がるのではないでしょうか。

5.完璧なコンテンツを目指さない

初稿から完璧なコンテンツを目指すことをやめましょう。
WEBのコンテンツは印刷物と違い、修正ができます。完璧なものを目指すがゆえに、気が重くなり、書けなくなってしまう。この悪循環を断ち切ることこそ、書けないあなたを克服するための考え方です。

何を隠そう、このコンテンツもリライトしています。リリースから数年後、読み返してみると、「響かないかもな」と感じる部分があり、大幅に書き換えました。

社内の手続きが面倒・・・ということがあるかもしれませんが、その点はぜひ社内を説得していただきたい。ブラッシュアップした、より良いコンテンツ案を提示すれば、きっと賛同は得られるはずです。
あなたが作り上げたコンテンツをより愛着のあるものにし、かわいがってあげると、それは読者にも伝わります。①完璧主義をやめること、②リリースしたコンテンツを見直すこと、③躊躇なくリライトすること。この3点をしつこく繰り返してみましょう。読者の反応が良くなれば、書くための動機が生まれてきます。

書けないを克服すると、文章の質もアップする

30年前までは、多くの人にものごとを伝えようとすると、印刷物や映像メディアしかなかった。自前で製作した印刷物など、影響の及ぶ範囲などたかが知れていました。TVに取り上げられるなど、宝くじに当たるようなものです。しかし、ネットが普及することで誰も知らなかった企業が脚光を浴びることが起きるようになってきたのです。

あなたの所属する企業も、その可能性があるのですから、ぜひ一攫千金(笑)をねらっていただきたい。どの企業にも可能性はありますので、競争は激しくなってきています。しかし筋トレと同じように、ネットはあなたの努力を裏切らない。

私の尊敬する社長は、「毎日少しずつでも改善を重ねられるかどうかが、上手くいくかどうかの分かれ目だ」と言われています。ほんの少しずつでも、工夫をすることがあなたの「書けない」を克服するカギであり、文章のクオリティをアップさせる根源になるはずです。ぜひ、今回ご紹介した5つのヒントを試してみてください。

コラム「コピーライティング」

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