コラム(ブランディング)

ブランディング 2024年2月6日

リブランディングとは?その意味と具体例

リブランドは、顧客との約束

リブランディングとは、企業や製品が新たなアイデンティティを構築し、市場において競争優位性を確立する手法のこと。企業が長期的に成功するために必要な戦略のひとつといえます。
リブランディングにおいて成功するためには、市場調査と顧客の理解が不可欠。自社ブランドの本質的な価値を強調し、それを視覚的にわかりやすく伝えるデザインやコミュニケーション戦略を推進することを実施することもリブランディングを推進するうえでは、重要な要素です。

顧客の理解を深めるために

市場調査と分析
顧客のニーズや嗜好を理解するために、しっかりとした市場調査が必要です。競合分析やトレンドの把握も併せておこなってください。

顧客インタビューやフィードバック
顧客と直接対話し、意見を収集することで、彼らの期待や要求をより具体的に把握できます。

データ分析
ウェブやSNSの分析を通じて、顧客の行動パターンや好みを把握しましょう。

ペルソナの作成
代表的な顧客像であるペルソナを作成し、そのペルソナに基づいてブランド戦略を構築します。

社会文化の理解
顧客が生活する社会や文化を理解することで、彼らの価値観や行動に対する深い洞察が得られます。

これらの調査、分析を行うとともに、継続的に顧客の変化を注視していくことを行います。

ブランドの本質的な価値を事例で紹介

ブランドの本質的な価値は、そのブランドが提供する独自のメリットや特長を示しており、顧客がまさに望む価値をその企業でしか満足させられない方法で提供することです。

信頼性と品質
トヨタは「信頼性と耐久性」を強調し、高品質で信頼性のある自動車を提供しています。データ偽装などの問題により、この信頼性は揺らぐことになるが、従来はこれにより、顧客は安心してトヨタの製品を選択できるのです。

創造性とイノベーション
アップルはデザインと革新性に焦点を当てながら、顧客に最新のテクノロジーと洗練された製品を提供し続けています。これにより、顧客にとってアップルは「先進的でスタイリッシュなテクノロジー」の象徴となっています。

社会的責任と持続可能性
パタゴニアは環境への取り組みや社会的な責任を重視。サステナビリティに焦点を当てています。顧客はパタゴニアの製品を購入することで、環境に配慮した選択をしていると自身の選択に誇りさえ感じるのです。

カスタマーエクスペリエンス
ネスプレッソは高品質なコーヒー体験を提供。顧客が簡単ながらも贅沢な方法でコーヒーを楽しむことを可能にしています。ブランドの本質的な価値は、上質なカフェ体験を提供することにあります。

これらの例は、それぞれ異なる本質的な価値を示していますが、共通しているのは顧客に独自かつ魅力的な価値を提供しているということです。

リブランディングは、顧客と新しい約束を結ぶこと

ブランドホルダーがリブランディングにおいて、もっとも重視すべきは顧客にどのような体験を約束するかということ。さらにそれが競合他社が秀でていない価値で実施できるということ。顧客はその本質的な価値に触れることで、その選択に誇りを持ち、間違っていないと確信できることがたいせつなのです。

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執筆:平田 弘幸

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