なぜブランディングが
必要なのか?
顧客からみると、製品やサービスはコモディティ化しており、企業は競合他社との差別化を図ることが容易なことではない状況になっています。その結果、選ぶ製品やサービスを自分の価値観に近い企業が提供するものにしようと考える人たちが現れるようになりました。しかし残念なことに、その一方で企業は価値観や基本思想を顧客に伝えきれていないことがほんとうに多いのです。
自分の価値観に近い製品やサービスを選びたい人と企業の価値観や基本思想を伝わりやすいように仲をとりもつのがブランディング。
ただ、当社が勧めているのは、社外向けだけに特化したブランディング(エクスターナルブランディング)ではなく、社内に価値観や基本思想を浸透させ、製品やサービスのクオリティを高めていこうとするインターナルブランディングです。先に社外向けのブランディングに着手してしまうと、まだ素地のできていない社内と外部に向けて発信された概念との間に齟齬が生まれ、逆にブランド価値を下げてしまう可能性が高いからです。
全社員が同じ方向に
向かえるように、
わかりやすい言葉に
落とし込む
インターナルブランディングによって、企業がたいせつにする基本的な考え方やDNA、将来のありたい姿が社内に浸透していくと、全社員が同じ方向を向いて自分の仕事を磨ききろうと努力を続けるようになってきます。さらにそれによって、製品やサービスのクオリティ向上が統一性をもって実現されていくように。ただ、このような理想の姿を実現するためには、それなりの仕掛けが必要です。
基本思想をはじめとする概念は、それを反映させないと個々の業務に影響を与える具体的なものではないこと、製品、サービスはすでに十分な条件をクリアしたものであるため、プラスアルファともいえる概念を反映させる必要がないこと、管理職を含めたラインスタッフは、現場優先のため視座は経営者ほど高くないことが、理想が浸透しづらい理由です。この状況を打開するためには、いくつか施策を打つ必要があります。
- 抽象的な考え方、理想をわかりやすい言葉に
- 伝わりやすい形にアレンジ
- 定期的にその概念を想起させる策を講じる
その言葉の意味を理解し、共感したスタッフは製品やサービスをより高い次元に押し上げていく努力をするようになります。その製品やサービスを受け取った顧客は自分の価値観に近いものを受け取るわけですから、感動し、ファン化していくのです。
この段階に至るには、社内におけるブランディング活動を継続していかなければなりませんし、一朝一夕ではできないことを経営陣は覚悟しておく必要があります。
しかしこの状態に至った企業は、まさにスタッフが自走する組織。この理想を実現することが経営者が望んでいることなのではないでしょうか。これがブランディングの意図するところ「売れ続けるしくみ」づくりなのです。
社外にも
共感してくれる人を
つくる
たとえば、就活生たち。彼らは、働くなら自分の信条と近い職場でと考えています。豊かな時代に育った彼らは、経済的なメリットよりもむしろそちらを優先させる傾向にあります。そして企業側も離職率を低下させることもふまえると、理念に賛同してくれる優秀な人なら積極的に採用したい。ブランディングを採用サイトで展開することで、2者で共有できる部分ができ、就活生たちは「この会社でもいい」から、「この会社がいい」と感じてくれるようになります。
そのほかにも、新規の取引先、顧客、株主、地域住民など、多くのステークホルダーに御社の理念やブランドストーリーを語ることで応援してくれる人が多くなり、事業を進めやすくなるのです。もし、新規に取引しようとする会社の理念が利益を上げることを最優先に掲げていたら、気持ちよく口座を開設できるでしょうか。やはり基本的な考え方に共感できること、この会社なら自社の成長にも寄与してくれるのではないかと思えるところと関係を築きたいと思うのが人情でしょう。それにもまして、ただ単に立派なフィロソフィーを掲げているだけではなく、事業内容、発言、行動など、なにをとっても一貫性があると、信頼性が格段に上がります。全社で自分たちの根底にあるものを振り返り、事業活動すべてにおいてそれを反映させていく活動がブランディングです。
フレイバーズは、クライアントの考え方やDNA、将来のありたい姿を誰にも理解しやすいかたちにし、社内外に浸透させるまでをサポートします。ブランド・アイデンティティの確立から訴求ツール構築、メデイアの選択などを通じ、効果が高まるまで周知させることが私たちの考えるブランディングサポートです。