コラム(フレイバーズなコト)
マネジメントな日々 2011年5月28日
ユーザービリティ向上のための第1歩
私たちは、毎日「この方が使い勝手がいいんじゃないの?」と、ウェブサイトのインターフェースをにらみながら考えています。それは、制作者側の感覚を組み込むのではなく、ビジター側の気持ちをくむ作業でもあります。
どうしたら、そういった感覚を磨くことができるでしょう?いや、私が完璧というわけではありません。ユーザーテストをしてみたりすると、「あちゃ~、そのボタン、見えてないの?」なんてこともよくあることで…。
たとえば、自宅でコーヒーを煎れるとき、どんな手順になるでしょう?
- やかんに水を入れる
- コンロの火をスイッチを入れる
- ちゃんと火がついているかチェック
- スタバで買ってきたドリッパーにするか、サイフォンにするか悩む
- スタバの勝利
- 冷凍庫からコーヒー豆を出す
- 濃いめにするか、薄いめにするか悩む
- 濃いめの勝利
- 多めにコーヒー豆をいれる
- タイマーを30秒にセット
- 沸いたお湯を少し注ぐ
- タイマーのボタンを押す
- 30秒経過、蒸らしが終わったので、タイマーを解除
- 飲みたい分量のお湯を注ぐ
- ドリッパーを流し台に
- カップの中をのぞき、満足する
と、16ものプロセスを経ていることが分かります。このプロセスを間違うと、きっと気持ち悪いんです。たとえば、コーヒーを煎れる器具が決まらないうちに冷凍庫から豆を出してしまうと、その豆をどこに置いたら、次の処理が上手くできるか分からなくなってしまうとか。
こういったプロセスは、どの人にも共通のものなのか、はたまた私特有なものなのか…。ウェブサイトのページを閲覧しているとき、ウェブサービスの処理を行おうとしているときにも、同じことがいえるのです。その手順や、時々「悩む」プロセスでどういったことを感じさせてあげられるか、次のプロセスを行うためには、どのようにパーツを配置してあげることが最適なのかを考えること。それは、ふだんの生活のなかでも培えるものなのです。