コラム(WEB制作のポイント)
お役立ち・知識 2016年1月16日
ビジネスチャンスをつかむ、成功者の読書法
毎日が輝き、より充実した人生を送るために、あなたの考えた企画がスルスル通り、「異例の昇進」を果たすための源として、読書は欠かせない。
本を読むことで、あなたは多角的な視点を得ることができ、創造性が育まれるからだ。
読書の楽しみ方と、読書を人生に活かす方法を、自身も読書によって人生を切り開いてきたという、甲南大学マネジメント創造学部(愛称:CUBE西宮)の佐藤治正教授に学ぶ。スポーツ少年から一変、専門書を読み漁れる学者の脳に変えた読書法から、学者への第一歩を踏み出した一分野を極める読書法までご紹介。
まず100冊!専門書を読める脳に変わる多読のすすめ
読書を続けていくと、比例して読める本が増えてくる。初めて手にしたときは、理解できなかった難しい専門書や古典、未知の分野の本も読めるように脳は発達していく。
佐藤教授は身を持ってその体験をしたという。「100冊、150冊と本を読んでいくと、専門書を読める脳みそになりました」と語る。
読書の習慣がこれまでにほとんどなかった人であれば、はじめは読むのに苦労することもあるだろう。しかし、読むたびに語彙が増え、先の展開も読めるようになってくる。そうなれば、読書スピードも理解度も格段に上がり、読める本の数が増え、幅も広がるのだ。
たとえば、今の自分には理解しづらい本があったとする。それは手放さずに手元に残しておく。そして、その間に関連した別の本を20冊読んでみる。
その後、苦戦していた本を読んでみると、以前に比べて読めるようになっているあなたがいるはずだ。
一分野を極めるために、タテとヨコに読む
専門家のように一分野のプロフェッショナルと呼ばれるための知識を身につけるには、本をタテとヨコに読むのだという。
少年時代から四六時中サッカーにのめり込んでいた佐藤教授が一転、大学院に進み、学者の道へ踏み出せたのがこの読書法。
「たとえば経済学の場合、売れている人気の経済学の本をタテに読みます。言い換えれば、ストーリーとして全部読むということ。内容が多少わからなくとも、とにかく最後まで読んで、ストーリーとして経済の概念を知るんです」と教えてくださった。
ポイントは、すべてを理解できなくても最後まで読み切るというところ。
専門性が高い本であれば、一回の通読で一言一句理解することよりも、まずは大枠を掴むために読んでいるのだ、と割りきって読み切ることが大事だ。
「次は、ヨコに読みます。消費なら、消費についてさまざまな先生が書かれた文章を読み、この人たちは賢いという先生を2人見つけます。その2人が書いた本を徹底的に比べながら読むというのが、ヨコに読むということ」
この読み方をすることで、意見の偏りを防ぐことや理解を深めることが可能になる。
1人の著者の意見が絶対に正しいと思うことは避けたい。また、複数の筆者の意見を知ることであなたの視野が広がり、柔軟な考え方ができるようにもなる。
読書で得られるのは、単純な知識だけではない。先人やその道のプロフェッショナルの考え方をなぞることで、新たな目を持てるようになるのだ。世界が違って見え、これまでの自分では考えもつかなかった問題解決の方法が次々と思い浮かぶことは間違いない。
あなたの人生をより豊かに、ビジネスで成功を手にするために、紹介した読書法を大いに役立ててほしい。
佐藤教授に学ぶ1:面白くない仕事を面白くしてしまえる発想の転換術
佐藤教授に学ぶ2:うまくいかない上司でも、幸せに働ける方法