コラム(WEB制作のポイント)
お役立ち・知識 2015年11月2日
WEB担当を初めて任された人に、楽しく分かる用語集(基本編1)
WEBサイトの担当者になって「なんでこんなにアルファベットやカタカナ言葉ばっかり出てくるんだ!日本人なら日本語で話さんかい!」と心の中で思ったことはありませんか?その気持ち、実はWEB業界で働く人たちも思っていることです。
正確な知識については、他のWEB用語の専門サイトで勉強していただくとして、ここでは感覚的に理解できる用語集をご紹介します。ちょっといい加減に楽しみながら読んでいただければ幸いです。
HTML
たとえば、ハンコ屋さんをイメージしてください。名前の書体をえらんでハンコのデザインが完成したら、それをもとに印材を彫ってハンコを作りますよね。
HTMLは、印材を彫る工程のようなもの。ページに入れる文言や写真などをきれいにレイアウトしたら、それをインターネット上で見ることができるようにプログラムの言語(HTML言語)で組んでいく作業のことです。
メタタグ(タイトル、ディスクリプション)
ページタイトル
WEBサイトの各ページにつけるタイトルのこと。これは、検索エンジン対策にとても重要なので必ず個別のものを入力しましょう。
たとえて言うなら、本屋さんで本をさがすあなた=検索エンジン。ずらりと列ぶ本の背表紙=ページタイトル。もし、すべての本のタイトルが「海山商事株式会社のホームページ」だったとしたら、あなたはどの本を選んでよいか分からず帰ってしまいますよね?
Googleの検索エンジンも同じこと。だから、「弁当忘れてもページタイトルは忘れるな」。それほど重要なのです。
ディスクリプション
本でいえば、帯の部分に書かれている説明コピー。限られたスペースながら、こんな内容の本ですよ、おもしろいですよ、と語ることで読みたい気持ちを盛り上げます。
ディスクリプションとは、検索エンジンの結果表示に引用されることも多い。クリックしてもらえるかどうかは、この説明文で決まります。だから、「歯磨き忘れてもディスクリプション忘れるな」、もういいですね。
メタタグ
メタタグとは、上記のページタイトル、ディスクリプション、キーワード、著作表示といった、必ず入れておくべき情報をまとめてそう呼びます。
検索エンジン対策(SEO)
今は、何か知りたいことがあればすぐにネットで検索する時代。でも、検索結果からクリックして見るのは、せいぜい2~3つ、多くても1ページ目以内ではないでしょうか?そして、最初に表示される2~3の記事を読めば、大抵の疑問は解決されていませんか?
これは、2つのことを示しています。
1.検索エンジン(Google)の結果表示では、少なくとも1ページ目に表示されないと見てもらえる可能性は低い。
2.Googleは、検索した人が欲しい情報を上手いこと見つけ出し、上位に表示している。
つまり、Googleに評価されるようなサイトを用意しなければいけない。
Yahoo!で検索するときも、結果表示はGoogleの検索エンジン。だから、Googleが何を考えて、どんな評価をしているかを探ることがとても大切なのです。
ヘッダ、フッタ
「ヘッダです。フッタです。今日はちょっと寒いね~」って、漫才コンビの芸名ではありません。ページの頭(head)の部分(会社のロゴマークや各セクションにリンクするボタンが並ぶ部分)がヘッダ。ページの一番下(foot)の部分(サイトマップがあったり、著作権表示があったりする部分)のことです。
CSS(カスケードスタイルシート)
HTMLで書かれたページはそのままでも完成させることができますが、最近はCSSという言語と役割分担をするようになってきました。
ページの基本要素はHTMLで、見た目の調整(文字の大きさや色、写真の配置など)はCSSでと分けて作ることで、作り方がシンプルになったり、メンテナンスがしやすかったりするからです。
大胆にたとえると、のり弁をそのままの器で食卓に出すか、一つひとつの具をお皿に盛り付けて出すか、といった違いでしょうか。
言葉の意味より効果で覚えよう
WEBの用語は、数え出すと切りがないほどですが、単に意味だけを覚えようとしても、CSS?CMS?どっちだっけ?となってしまいます。
何事もそうだと思いますが、言葉だけで憶えるより意味で、意味で憶えるよりも効果で、頭に入れた方が残りやすいもの。
たとえば、CSS(Cascading Style Sheets:カスケーディング スタイル シート)は、見た目の調整(スタイルシート)が連鎖的に伝わる(カスケード)ように設定するという意味。
CSSの効果は、何層にも設定した命令があるなかで、上流から下流に引き継がれるものなのでカスケードと呼ばれているのです。今後、HTMLを触る機会かがあって「CSSの設定を部分的に変えても変わらないな?」ということがあれば、この言葉の意味を思い出してみるとよいかもしれませんね。