コラム(WEB制作のポイント)
コピーライティング 2016年11月7日
話のネタに!面白い語源を厳選「あいさつ&食べること編」
普段何気なく使っている言葉の数々。実はそれぞれに奥深いルーツがある。調べてみると思わず「ほほう」「ふむふむ」を連発してしまう面白い語源も数多い。
多すぎて一度には紹介しきれないので、今回はあいさつにまつわる言葉、食べることにまつわる言葉の2分野に特化して、厳選したおもしろ語源をご紹介しよう。
おもしろ語源「あいさつ編」
ありがとう
まずは基本から。「ありがとう」、一日に何回言っているだろうか。
もともとは「有り難し」、仏の慈悲など、滅多にない貴重なことを言った。命が救われるような奇跡に遭遇した時、目には見えない神や仏に対して感謝する。そんな切実な想いがこもっていたのかなと思う。昔の人に想いを馳せると、「ありがとう」を言うとき少し神聖な気持ちになる。
謝る、詫びる
現代ではどちらも同じ意味に使われている、お詫びの気持ちを伝える動詞だが、実はそれぞれルーツが異なる。「謝る」はもともと「誤る」という言葉から来ているのだそうだ。自分の非を認めるところからの意味の転用で、「まちがえちゃってごめんなさい」ということだろう。
対して「侘びる」のほうは、「わびしい」などのわび。自分の窮状を訴えるところからの意味の転用で、「こんなに私辛いの、だから許して」ということになる。
政治家は「お詫び申し上げます」とは言うけれど「謝ります」とは言わない。自分の非は認めていないということなのかなと、つい勘ぐってしまう。
指切りげんまん
これは有名な話なのでご存知の方も多いかと思うが、「指切り」はもともと永遠の愛の証として、遊女が小指を切断し客に渡したことに発する。「げんまん」は「拳万」と書き、約束をやぶったら握りこぶしで1万回打つ制裁をあらわしているのだという。そのあとに「針千本飲〜ます」と続いたら、これはもうホラーでしかない。何しろ裁縫針を1000本ですからね。ブルブル・・・。
恐ろしいので筆者は子供と指切りげんまんはしない。